sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

日記

3時起きで4時にタクシーに乗って仕事にいく、という匿名係長みたいな1日。車内で寝ようと思っていたのだが運転手が喋りたがりで少し迷惑した。古田新太スティーヴン・セガールの髪型をしたような運転手だった。道中タヌキが道を横切った。

早朝作業でツラいことを理由に早引き。道中、明日法事で帰省するお土産を買おうと思い立ち、寄り道。ついでに(とらやの羊羹にした。コンサヴァティヴ)流行り物のチェスターコートを物色。ロング丈が似合わないと言われていたわたしだが、奇跡的にハマるものがあり購入。

気がつくと夕方になっていたため、帰り道、一人で入れそうな感じのワインバーで小腹を満たした。有名な店が移転した後に入った店だったので期待したが、飲み物以外は期待できないな、という感じのお店だったので残念。食器の趣味や、カウンターテーブルのメラミン化粧板までなにかチグハグな感じがした。

科学アカデミーと「有用な科学」 -フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ-
 

 読了。

帰り道で読むものがなくなったのでMさんが書いた小説を読む。Mさんはエジプトが好きすぎると思ったし、繰り返し使ってるモチーフがなんなのか気になってしまう。畳み掛けるような禅問答的な会話文が挿入されているところは思わず笑ってしまったし、全体的にふわっとした感じがあるのだが、急に描写が具体的になって異常な雰囲気が醸し出され、異常なテキストであるのが毎回面白い。本人の人柄を知っているだけに、一見善良すぎるほど善良な人のなかに、こういう極めておかしなクリエイティヴィティが隠されていること自体が奇跡みたいである。永遠に読んでいたい気分になる。

昨日のクラウド・イベントの話を反芻していていろいろ仕事について考えてしまうことがあるが、それは今後も無意識に押しとどめておこう。