sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2017年1月に聴いた新譜

 昨年末、今年はどんな新譜を聴いてたっけな、と振り返ろうとしたらまったく振り返ることができなかったので、今年は新譜に関してメモをとっていくことにする。

Brian Eno / Reflection 

 新年一発目に聴いた。ここまで純粋アンビエント・ミュージックなアルバムは久しぶりか。昨年でたVelvet Undergroundのカヴァとかやってるアルバムのほうがよかったな。

Arto Lindsay / Cuidado Madame

ケアフル・マダム

ケアフル・マダム

 

 ここ数年毎年のように来日しているアート・リンゼイ。昨年出たブラジルのジャズ・ミュージシャン、ロウレンソ・ヘベテスのアルバム・プロデュースも素晴らしい仕事だったけれど、本人名義のソロも最高で。Ambitious Loversをモダンにアップデートしたような作品。あきらかに昔より歌が上手くなっている。

土岐麻子 / PINK

PINK(DVD付)

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 最近、昔のシティ・ポップみたいなのをリヴァイヴァルするような若いバンドが増えている気がするが、彼女の場合、シティ・ポップ、でありながらまったく懐古的にならずに新しいサウンドを届けているのが素晴らしい。全曲タイアップできそうな名曲揃いで最高。

Suchmos / THE KIDS

【Amazon.co.jp限定】THE KIDS(ステッカー付き)

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 車のCMで毎日シングル曲「STAY TUNE」を聴いていた。アルバムで聴くとちょっとダレる。あと音があんまり良くない。好きなサウンドなんだけれども、今一歩ハマれない感じはなんなのか。

The xx / I See You

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

 

 旧譜はまったくスルーしていたんだけれど、畏友tdさんが激賞されていたので。ほんのり暗くて、ゴシックかつソウルを感じる男女のヴォーカル、そしてダンサブル。うわ、なにこれ、すごく良いじゃないの。最近R&Bばっかり聴いていて、最近のR&BってアンビエントR&Bっつーんですか、ジェイムズ・ブレイクみたいな感じだったり、EDMめいた感じの音が多くて、大体みんな同じ方向向いてますね、って思うこともあるんですけど、そういうモードの耳に、この音は大変新鮮で。1曲目から度肝を抜かれました。

SHINee / FIVE

 今年に入って大変遅ればせながらK-Popの波に乗ってしまい、2NE1とかBIGBANGとか聴いているんだけれども、SHINeeの新譜もまあ、間違いない感じで。パフォーマンスや曲でいったら、Suchmosより全然好き。

Max Richter / 三つの世界: ウルフ・ワークス 

Three Worlds -Ltd/Digi-

Three Worlds -Ltd/Digi-

 

 ポスト・クラシカルという言葉も人口に膾炙する前に死語となってしまった感があるが、マックス・リヒターは、死語のなかからメジャー・アーティストと化した感じがあって。アンビエントとクラシックのいいとこ取り、みたいな人ではあるのだが、イギリスの作曲家っぽさが随所に見られるのが興味深かったり。

坂本慎太郎・VIDEOTAPEMUSIC / バンコクの夜 A Night in Bangkok

バンコクの夜 A Night in Bangkok [Analog]

バンコクの夜 A Night in Bangkok [Analog]

 

 昨年末に出てた坂本慎太郎とVIDEOTAPEMUSICの連名による。Amazonで注文したら1月遅れぐらいできた。今年初めて買ったアナログ。45回転のレコードだと気が付かず、33回転で聴いてて「うわー、すっごいドープなサイケだなぁ」と恐れおののいていたが、正しい回転数で聴いてもあんまり感想が変わらなかった。存在しない異国の音楽みたい。A面よりもB面のインストのほうが好き。

OMAR / Love in Beats

LOVE IN BEATS

LOVE IN BEATS

 

 恥ずかしながら初めて聴きました、OMAR。「ディアンジェロの最新作みたいな粘っこいベースが最高だなぁ……」と思ってたら、ベースがディアンジェロと同じ、ピノ・パラディーノで。ロバート・グラスパーも参加してて。大変に今っぽいブラック・ミュージック。これはアナログでも欲しいなぁ、と思ったんで注文しました。