sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

濃密にぼんやりするためにバーにいくことについて

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高級シングルモルトばかりが日本のウイスキーじゃないってことで。ホワイトオーク あかし。こないだバーで「スッとハイボールで飲めるウイスキーを」と頼んだら出してくれた。柔らかい甘みがとても素晴らしいし、安い(これで1200円ぐらい)。

駅と家とのちょうど中間ぐらいに小さなバーがある。地元の人か近所で働いている人しかこない地域密着型のバー。月に1度か2度、仕事終わりに立ち寄って、丁寧に注いでくれるハートランドをまず飲み、それからウイスキーとかロングドリンクを飲んで帰る。

2軒目のお客さんで賑わっていることもあれば、客が自分しかいないこともある。滞在時間はいつも1時間ぐらい。店では好きなだけ煙草が吸える。たまに他のお客さんと話したり、マスターからお酒のうんちくや家で持て余しているハードリカーの上手い飲み方を教わったりするのだが、大抵は、ひとりで黙って煙草を吸いながら、ケータイやカウンター越しに見える無数の酒の瓶をぼんやり眺めて過ごす。

バーに行く理由なんか人それぞれだろうけれど、わたしの場合は、ほとんど、ぼんやりするために行っている、と言っても過言ではない。

月に1度か2度のこの1時間が、リフレッシュするのにすごく役立っている、と最近になって強く感じる。家で好きな音楽聴きながら、あるいは好きな本を読みながら、お酒を飲んでいるのとはまったく違う、濃密なぼんやり時間、それが身体や心のこわばりを穏やかにしてくれる、ような気がする。

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし 500ml

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし 500ml