sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

室町京之介 『新版 香具師口上集』

 

香具師口上集

香具師口上集

 

 先日友達が読んでて面白そうだった本。わたしは見たことないけれども、バナナの叩き売りとか、ガマの油売りとか、街頭でリズミカルに口上をまくし立てて商売をする生業がかつての日本ではあったそうで、それらの歴史と、彼らが発声していた言葉をいろいろと収録している(CD付き)。収録されている口上は、基本、五・七調の気持ちの良い日本語、それだけでなく筆者が香具師の歴史について語る文章も、香具師の口上にならって五・七調になっている。音楽的な書物、と言えよう。