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文化的消費活動の日記

伊丹十三 『女たちよ!』

女たちよ! (新潮文庫)

女たちよ! (新潮文庫)

 

これも3年ぐらい前に読んでいた。再読。伊丹十三のエッセイではこの本が一番まとまりがあって好きかも。1968年の本。すごいよね、やっぱり。『ヨーロッパ退屈日記』と内容がかぶる部分もあるのだが、ホンモノ志向、これが。カルボナーラの作り方がさらりと解説されているわけ。それが「イタリアのホンモノ」の作り方なんですよ。生クリームを使わない。フランス式のレモンの切り方とかさ、普通に役立つ話も載っていて、あらためて良い本だな、と思った。おお、奇しくも今年は没後20年なのか。手に入りにくくなっている本の復刊など、進むと良いのにね。