11月もクラシックを聴くことが多かった気がする。そのなかでもオーストラリアのギタリスト、スラヴァ・グリゴリアンによるバッハの無伴奏チェロ組曲はよく聴いた。無伴奏チェロ組曲のギター編曲版は珍しくないが、普通のギターとチェロとでは、音域が違うのでオリジナルとは違う調で演奏されている。グリゴリアンの演奏は、バリトン・ギターを使った、オリジナルの調での演奏。ギターによるバッハの無伴奏チェロ組曲のオリジナルの調での録音は彼が初めてらしい。
Bach, J.S.: Cello Suites Volum
- アーティスト: Bach,Slava Grigoryan
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2016/11/11
- メディア: CD
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昨年出ている第1弾の録音とあわせて、これで全集が完成。
クラシックではマイケル・ティルソン・トーマスによるシューマンの交響曲全集も良かった。
続けてR&B系ではCHEMISTRYの復活シングル。松尾潔のラジオで「ユメノツヅキ」は何度も聴いていたが、歌詞が再始動にふさわしい感じで素晴らしいな、と。歌謡曲とR&Bとのあいだで輝く素晴らしい作品。7インチが来年出るらしいのでマストバイ的な気持ちが高まっている。
R&Bではこんなアルバムも聴いた。
Maroon 5の新譜も今様R&Bのエッセンスをえげつないほど取り込んでおり、これが売れなかったらどうするんだ、という感じであった。SZAやケンドリック・ラマーなど好きなアーティストもゲスト参加している。
Maroon 5 - What Lovers Do ft. SZA
K-PopではTWICEを。これが1枚目のフルアルバムだったのか、意外すぎ。まだ日本語ヴァージョンを聴いていないのでまったくなにを歌っているのかわからないのだが、アルバムの1曲目「LIKEY」から「これ、Daft Punkの『Get Lucky』がモチーフなのか!?」とド直球を投げてくる感じで腰を抜かした。すげえ完成度。
キリンジ脱退後、本格始動の勢いがさらに増しているのか。堀込泰行といろんなアーティストとのコラボレーション曲を集めたEP。1曲目の「EYE」から、ダークな感じで、おお、こんなテイストの曲、これまであったっけと驚きつつ、素晴らしい内容で何度も繰り返し聴いた。うっかりしていてアナログを入手しそびれそうになったのだが、なんとか手に入れられそうで一安心。
KIRINJIのほうもシングルを発表しているが、これはあんまりピンとこなかった。
- アーティスト: NONA REEVES,ノーナ・リーヴス,西寺郷太,谷口尚久
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: CD
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J-Popではこんなアルバムも。ノーナ・リーヴスの新譜、良かったなぁ。細野晴臣はアナログでのリリースないのかなぁ……。
- アーティスト: 渡辺貞夫,サイラス・チェスナット,クリス・トーマス,ブライアン・ブレイド,Shunji Iwai
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: CD
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ジャズの新譜は上記の2枚を。ナベサダ、元気だなぁ……と感心した一枚。ドラムがすげぇな、と思ってたらブライアン・ブレイドだし……。
ブラジルの鬼才、ギンガの新譜もめちゃくちゃ良かった。弦楽四重奏との共演。ギンガの声とギターと弦楽四重奏が濃密に絡み合って「with stringsモノ」と一言で語れない作品に仕上がっている。これは菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラールのファンの方などにも受け入れられるのではないか。