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文化的消費活動の日記

山田剛史 杉澤武俊 村井潤一郎 『Rによるやさしい統計学』

 

Rによるやさしい統計学

Rによるやさしい統計学

 

仕事でまとまった空き時間が発生している隙に、中途半端になっていた『Rによるやさしい統計学』を開く。付箋代わりに挟んであるチケットの半券が2012年のものだったので、もう6年ぐらい放置していたようだ。統計解析用のプログラム言語、Rで手を動かしながら統計の基本を学ぶテキスト。登場する数学記号が一切理解できなくても、コマンドを入力すれば、なんとなく統計的な「手続き」をなぞっていくことができる。

手を動かすところは最初面白いのだが、半分ぐらい来たところダルくなってきて「これからの俺の人生でRを使うことはあるだろうか……」、「統計を理解しておく必要があるんだろうか……」という気持ちが去来して今回も挫折した。統計学は大学の必修科目でも勉強したのだが一切覚えていないし、社会人になってからも統計の本を読んだような気がする。「俺は生涯で何度、標準偏差についての説明書きを読むのだろうか」と思うと呆れてしまうし、絶望に近い気持ちになる。

自己分析するに、技術者になりきれず、今の身分に落ち着いている中途半端さからこういう本へのチャレンジが湧いているのだと思うのだが、そういうのはこれでもう最後にしようかな……とも思う今日このごろ。これと同様に経済学も諦めたい(ああ……でも積読本のなかには、経済学の分厚い教科書が眠っているっけ……)。

本書はマトモで堅実な本だと思うけれども、かつて「統計学が最強の学問」とかうそぶく本が流行ったけど、善良なサラリーマンのコンプレックスを煽って商売にするのは止めていただきたい。

www.cc.aoyama.ac.jp

本書がダルいのは使うデータをイチイチ手入力させる案内になっていること。こちらでテキストで使うデータのCSVを落とせる(が、わたしの環境だと文字コード変換をかけてやらなきゃ読み込みができなかった)ので、これを使って、CSVの列名を抽出するコマンドを覚えると進みが良くなると思う。

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