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文化的消費活動の日記

『伊丹十三選集 第3巻: 日々是十三』

 

日々是十三

日々是十三

 

選集の最後の巻。ここまで「この選集は……うーん」とネガティヴ評価を続けてきたけれども、この巻に収録されている文章はやや印象に残りにくい、なんというか地味な文章が揃っている感じがして再読しがいがあった。『快の打ち出の小槌』(絶版。精神分析学者、佐々木孝次との対談)は初めて読んだ。フロイトラカンレヴィ=ストロース伊丹十三が言及しているところに、どんだけこの人は進んでいたのか、と驚愕するとともに、巻末の池内万平(伊丹十三の次男)の解説も「新たな伊丹十三像」の一片を提供してくれる。

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