sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

ヤーコプ・タウベス 『パウロの政治神学』

 

パウロの政治神学

パウロの政治神学

 

カール・シュミットフランクフルト学派とも親交をもったユダヤ学者が死の直前に教壇から語った講義録。パウロによって書かれたとされる新約聖書の「ローマ書」から、後世にさまざまに解釈されたことによって付与された意味づけを剥ぎ取り、パウロの原初的な読み直しを試みようとするもの……なのだが、前提知識が多くて、わたしにはちょっと難しかった。原著の編纂者たちによる「後書き」(本文と同じぐらい長い)から読むと良いのだと思う。こういう本をじっくり読書会とかで読むような時間を持ちたい。