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文化的消費活動の日記

ロラン・バルト 『零度のエクリチュール』

 

零度のエクリチュール 新版

零度のエクリチュール 新版

 

世界がロラン・バルトの気分だ、という直観から読みはじめたがなんだかわからない本。訳者が解説するにこの頃のバルトは、自分で使ってる概念もよく定まっておらず、なんかフワッとしたなかで「エクリチュール」と言っている。その「エクリチュール」がなんなのか、ハッキリとはわからない。言語とも文体とも違う、作者が選びうる書きぶり、それってなに? そのふんわりこそ、世界がロラン・バルトを求めるべき所以なのであって……。もう少し読んでみます。