sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年1月23日、あるいはカレー2杯

 起床

7時前。平日よりHの起きるのが早い。ウィークエンドサンシャイン。今日は天気も良くないし、スケボーは無理か、と朝からガッカリ。朝食後、『ゴジラ対ヘドラ』を観はじめるが、怖がって中断。

Hの上履きを洗い、掃除機をかける。世界の快適音楽セレクションへ(今日はジャイルス・ジャイルス & フリップやキャプテン・ビーフハートソフト・マシーンなど好きな音源ばかり流れた。また坂本九の曲が流れていて、あまりの歌のうまさにWikipediaを読んでしまったのだが、坂本九の甥が阿部薫という事実に驚愕した)。筋トレ。肩、腹筋。その後、トランポリンを5分。

昼食はステーキガストに行ってみる。サラダバーでカレーが食べ放題だったので調子に乗って2杯食べた。やけに空腹だった。ビーフステーキはごく普通だったので次はチキンステーキを頼みたい。そしてサラダバーを満喫する、これが正解な気がする。

帰宅して1時間ほど昼寝。食べすぎたせいかひどく眠い。

ゴジラ対ヘドラ』の続きを観る。

坂野義光ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 

「007」のようなサイケデリックな歌ではじまり衝撃。ヘドラの硫酸ミストで人が溶けたりショッキングな演出も多い。途中で飽きて観るのをやめた。

夕方、Hのドリルをみてあげたり、ヱビスを飲んだり。夕食とともにさらに日本酒。マテ茶。ストレッチ。

昼間、車のなかでYouTubeで昔のウルトラマンのオープニング曲を聴いていたのだが、ウルトラマンエースの主題歌にめちゃくちゃ既聴感を覚えて、そういえばこれも昔再放送で観てたわ、と記憶が掘り起こされた。ウルトラマンエースのソフビも持っていた気がする。子を媒介にして記憶が蘇っていく。

風呂。タオルギャザー、交互浴。サウナとか行きたいなぁ、とか思うがなかなか時間がとれない。サウナで本を読んだりできたら良いんだが。

黒沢清 『カリスマ』

カリスマ

カリスマ

  • メディア: Prime Video
 

 2000年。黒沢清、って感じの美術。同じ役所広司主演の『EUREKA』が2001年。松重豊(劇中でその長身が異様な雰囲気を演出している)もでてる、ってことで余計にかもしれないがこの2本を同じ空気を共有するものとしてまとめることができそうな気もする一方でこの『カリスマ』一体なんなのか、という作品でもある。にもかかわらず、これまで観た黒沢清の作品のなかでもトップレベルで好き、といえるかもしれない。

2021年1月22日、あるいはRhye

 起床

7時前。なんか疲れが溜まっている感じ。朝幼稚園へ。いきたがらないのをなんとか説得して連れて行った。

Uniqlo Uの春夏を見た感想。「もう持ってる服」って感じ。それがむしろスタンダードなデザインとしての価値になっている気もする。普通であることが価値。それもいわば「ニューノーマル」といえる価値観ともいえよう。

昼食後、スケボー練習。Day 6。チックタックの練習に飽きたのでターンの練習に以降。背中方向へのターンで3回ほど激しく転ぶ。

午後のおやつがわりのプロテイン(チョコレート味)に抹茶を入れて作ってみる。普通に美味い。

Rhye / Home

Home (LP) [12 inch Analog]

Home (LP) [12 inch Analog]

  • アーティスト:Rhye
  • 発売日: 2021/01/22
  • メディア: LP Record
 

アナログは注文済。安定のクオリティ、って感じだが、より楽曲の雰囲気が多彩になった気がする。しばらく繰り返し聴くことになりそう。閨房ファンクの若き帝王とでも言おうか。ひたすらにセクシーである。

夕方、Hを迎えに外出。ついでに眼鏡の調整など。本屋で新刊を2冊買う。

モード後の世界

モード後の世界

  • 作者:栗野 宏文
  • 発売日: 2020/08/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

帰宅してヱビス。夕食とともに日本酒。

最近、仮面ライダーセイバーの視聴がはじまったのだが、主人公らしき人が人気アニメ映画の主題歌を歌ってるメジャーバンドのヴォーカルみたいなファッション。それがよくわからない。バイクにも乗らないし、全然ライダー感がなくてわからない。ウルトラマンZのほうがシンプルで良いなぁ。

JINSの新しいメガネについて気づいたこと。フレームの重量が軽くても鼻当てが自分に合わないから痛くなる、という事実。いくら調整しても痛い。もうJINSでは買わない。買えない。

ストレッチ。風呂でタオルギャザーと交互浴。

ベッドに入るとまだHは起きていたがもう寝る直前という感じで2、3分お話をしたらいびきをかいていた。

起き出してビールを開け、週末の映画モードへ。

ロバート・Z・レナード 『巨星シーグフェルド』

巨星ジーグフェルド(字幕版)

巨星ジーグフェルド(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 1936年。冒頭から圧倒的に圧力ある音楽。まったく内容を知らずに見はじめたが、品の良いギャグが続いて楽しい。名画、という感じのテンポの良さ。最悪な詐欺師のような男(しかしこの女たらしぶりは、かつての職場で仲が良かった年上の同僚を思い起こさせる。こういう人間は現実にいるのだ!)がショービズ界であれこれする話だった。そうした一代記にミュージカルが組み合わさっている。それゆえの長さ。映画としても当時のエンターテインメント全部盛りみたいにしたようだ。

映画を観ながら小さく切った羊羹をバーボンを舐めながら食べるという背徳を試みる。最高の気分になって嫌なことを忘れられるようだった。

2021年1月21日、あるいはGirls Like Her

 起床

今日でHは3歳と6ヶ月。6時ごろ起きる。筋トレ。背中、上腕三頭筋。引き続き下半身にスケボー起因の筋肉痛がある。これは果たしてどうなんだろう。もっと身体の軸の方が使えていないといけない気がする。

軽く仕事のメールを確認してたら集中モードに入ってしまい、トランポリンに乗り忘れる。

 
 
 
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仕事をしてたら新しいメガネやスケボーシューズが届いた。いずれも良い感じだ。

スケボーを持って昼食へ。Day 5。チックタックがさらに良くなってきた。後ろ足を常に曲げて、そこから押し出すようなイメージを持てはじめたところで時間切れ。もっと自分の身体を反省しながら練習する必要を感じる。マインドフルネス的な集中。普段はあまりにも自分の身体を、感覚を、意識していなさすぎる。スポーツの上達に必要なのは無意識レベルで統御された身体を意識レベルに取り戻していくことなのかもしれない。

帰宅してきたHに新しいトミカをあげた(毎月21日にトミカをあげることにしているのだった)。今月もとても喜んでたなぁ。

トミカ ロングタイプトミカ No.137 海上保安庁 スーパーピューマ H225

トミカ ロングタイプトミカ No.137 海上保安庁 スーパーピューマ H225

  • 発売日: 2020/03/21
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

夕飯とともにヱビス。打ち合わせが長引いて疲れていた。風呂。タオルギャザーと交互浴。風呂上がりにストレッチ。今日も自分が寝室に入るときにはもうHは寝ていた。

坂本龍一のニュースをきっかけにMさんとLINE。音楽の話。

 Patricia Kopatchinskaja & Polina Leschenko / Deux

Bartok/Debussy/Poulenc/Ravel:

Bartok/Debussy/Poulenc/Ravel:

 

 プーランクのヴァイオリン・ソナタバルトークのヴァイオリン・ソナタ第2番、ラヴェルの《ツィガーヌ》を収録。プーランクの作品は比較的録音機会も少ない作品だと思うが、かなり面白い(プーランクはたまに聴くと素晴らしいな! もっとメジャーになってもいいのにな!と思わされることが多い)。1楽章のアレグロ・コン・フォーコからテンポがゆっくりになる箇所でのポルタメントなどに知性的な遊びのバランス感覚を見る。《ツィガーヌ》もかなり個性的だ。猛烈な勢いで引き倒すこともできるのだろうが、むしろゆっくりと聴く側を焦らすような音楽の運び。

10分聖書

ヘブライ人への手紙』第9-12章。第10章の冒頭で、円環的な時間が示される興味深い記述がある。「いけにえによって年ごとに罪の記憶がよみがえって来る」。そこから救ってくれるのは再臨するキリストだけである、と。円環と終末。

カエターノの自伝へ。残り70ページぐらいまで読む。

ジャズミン・サリヴァン / Heaux Tales

Heaux Tales [Explicit]

Heaux Tales [Explicit]

  • 発売日: 2021/01/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 今週のメロ夜で紹介されていた。質実剛健、とでもいうのだろうか、大変に力強い魅力をもったR&Bアルバムで、ビートの重心がどの曲も低い、というかズシズシ、と来る。H.E.R.も参加(「Girl Like Me」、歌詞が最高! これはユニヴァーサルな女子ソングであろう)。すべての歌詞をちゃんと読んだわけじゃないのだが、メアリー・J. ブライジの『Strength of a Woman』の登場人物の年齢をグッと下げたような世界なのかも。

また空気清浄機から変なにおいがしはじめたので強力な洗剤でキレイにする。清浄なるにおいになってくれたので満足。

2021年1月20日、あるいは身体に残る感覚

 起床

6時ごろ。筋トレ。胸、上腕二頭筋。割に集中してさっとこなす。昨日のスケボー練習でやや足の裏に筋肉痛。

このところ(以前と比べると)かなり酒量が減っている。普段はビール350mlの缶を1缶に、ほかになにかあればそれを少し飲むぐらい。飲まない日はほぼないが、半分以下ぐらいの酒量には抑えられている。特別それで痩せたとかなにか身体的な変化はないのだが、日々のルーティンをこなすのが少し楽になった感じはある。以前はもっと高確率で寝かしつけとともに自分も寝ていた。

朝食後、ウルトラマンZを観ていると、敵役の異星人に取り憑かれたキャラクターが「これ、マッドな落合陽一みたいだなあ」と気づく。前から既視感を覚えていたが、そうか、と落ち着いた。

コーヒーを飲みながらTwitterでフォローしたスケートボーダーの映像をHと一緒に観る。「こういうことやりたいねえ!」と言っていた。

仕事前の5分トランポリン。興が乗ったタイミングで空中で足を開いてみたり、ポーズをとってみると姿勢の制御に体幹がかなり重要であることがわかる。将来的にはスケボーにも活かせるのかもしれない。天井が低い家なのでそのうち頭をぶつけそうで怖い。

今日もスケボーを持って昼食へ。Day 4。だんだんチックタックが形になってくる。重心の感覚が掴めてきた。ゴルフの練習と同じで、終わった後に、身体に、こういう感じなんじゃないか、という感覚が残る。この感覚を忘れないうちに次の練習に入れたら良いのだが、1日経つとその感覚が抜けていて、少し退化している。その退化から前日状態まで持って行くのがウォーミングアップ的なもの。30分時間が取れたとしても本当に進捗があるのってその半分ぐらいの時間な気がする。

帰宅したら菊地成孔の新刊が届いていた。

次の東京オリンピックが来てしまう前に

次の東京オリンピックが来てしまう前に

  • 作者:菊地 成孔
  • 発売日: 2021/01/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 連載をリアルタイムでほぼ追っていたが、近年の連載ではもっともハイクオリティ(かつ誤字も少ない)印象があった。改めて読むのが楽しみ。

夕食とともにヱビス。マテ茶。ストレッチ。風呂、タオルギャザーと交互浴。

帰るなり「眠い〜!」と泣いていたHだったが、今日も自分がベッドに入ろうとしたらもう寝ていた。

ベートーヴェン: ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

 

 これは聴いたかなぁ……? コパチンスカヤによるベートーヴェンの協奏曲など。ピリオド奏法を取り入れながら、自由というか奔放なアゴーギグはコパチンスカヤらしいアプローチ。第1楽章のベートーヴェン自身によるカデンツァに彼女が手を加えまくったカデンツァでは多重録音もしているらしく唯一無二の演奏すぎる。かなり好みがわかれる演奏だと思うが、好き嫌いは別として、ちゃんとした説得力を有してはいるところがすごい。オーケストラ、さらに録音の質も素晴らしい。

10分聖書

『フィレモンへの手紙』読了。『ヘブライ人への手紙』第1-8章。

カエターノの自伝へ。本文は残り100ページぐらい。

 Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57

Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57 (Remastered)

Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57 (Remastered)

  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 「ブラジルの魂」。プレ・ボサノヴァ時代のブラジルで流行した楽曲を収録したコンピレーション。大変に良い。さすが歌の国、って感じでみんな驚くべき歌唱力。ジャズの雰囲気が色濃いポピュラー・ソング集で面白い。まだあのささやくような歌い方は誰もしていない。バチーダもない。しかし、これがボサノヴァへと結実する予兆がいくつも聴き取れる。現代の日本ではジョアン・ジルベルトよりもはるかに知名度は劣るがルーシオ・アルヴェスやディッキ・ファルネイのクルーナー唱法の素晴らしさは、もっともっと聴かれるべきだ。ジョアンの最初の録音も収録されている。1952年。このレコードにカエターノがオルランド・シルヴァの痕跡をみていたが、これはヒットに恵まれなかった。いや、ヒットしなかったのもなんとなく理解できる。この歌手にはなにか特殊な癖がある気がするが、ルーシオ・アルヴェスやディッキ・ファルネイのほうがずっと完成された歌声として響く。

2021年1月19日、あるいは生活の目的

起床

友達とスケボーについてやりとりをしてたら「スケボーシューズ買った方がいいよ」と言われたのでオンラインで注文……とかやってたら夜が更けていた(アシックスのカッコいいやつにした)。6時前に起きる。昨晩お茶を飲み過ぎたせいか細切れの睡眠でツラい。筋トレ。下半身。気が向いたので腹筋も少しやる。

終わって『ドゥームズデイ・クロック』。これも全然読み終わらない。

仕事前に5分トランポリン。

休憩時間にスケボーの練習がしたい気持ちで一杯。猛烈な勢いで仕事。スケボーが生活の目的化することによって様々なものが先鋭化されつつある。スケボーを正当化するために仕事もバチッとキメる、みたいな。

昼食。スケボーを持って外に出る(Day 3)。マクドナルド。グランベーコンチーズはランチセットだと90円も安いことに気づいた。今までずっと普通のバリューセット(690円)をオーダーし続けていた……。速攻でハンバーガーを完食し、スケボー。汗の滴が数滴落ちるぐらいやる。チックタックの原型みたいなものができてきた。


HOW TO チックタックの練習方法|スケボートリック ハウツー動画

いろいろ動画を見たがこれが一番自分にはあっていた。4時間ぐらいまとまって練習したらもっと上達のスピードをあげられそうな気がするのだが、なかなかそうはいかない。でも楽しいなあ。ゴルフみたいにゴルフ練習場にいかなくてもいいし。

思い立ってインスタとかTwitterでスケートボーダーをフォローしはじめる。どんどん世界を広げていく。

夕飯にヱビス。日本酒。マテ茶。ストレッチ。風呂でタオルギャザーと交互浴。風呂上がりに少し水を飲んだりして休憩してから寝室にいくとHはもう寝ていた。

 コパチンスカヤ & カメラータ・ベルン / Time & Eternity

Time & Eternity

Time & Eternity

 

 コパチンスカヤとカメラータ・ベルンによる録音。これも意欲作でジョン・ゾーンやカール・アマデウス・ハルトマン、フランク・マルタンなどの近現代の音楽とバッハなどの古典を織り交ぜたアルバムとなっている。選曲のセンスがすごすぎる。クルレンツィス的な演奏効果に、ヴィキングル・オラフソン以上の選曲センスが組み合わさったアーティスト、という理解が生まれてくる。21世紀も20年が経過し、西洋クラシック音楽の黄昏はますます時とともにその光を失いつつあるようにも思われるが、こうしたコンピレーションのセンス、アルバムを編む、というセンスに演奏家の(あるいは音楽プロデューサーの)存在意義が表現されていくのだろう。それにしてもカール・アマデウス・ハルトマン。このヴァイオリン協奏曲を聴く限り、もう少しポピュラーになっても良い作曲家な気がする。ショスタコーヴィチぐらい人気がでても良い。やや晦渋だが(ちょうどショスタコの最晩年のシンフォニーや室内楽作品のような雰囲気)むしろこのぐらいの渋さがいまっぽい。

10分聖書

『テサロニケの信徒への手紙 二』、『テモテへの手紙 一』、『テモテへの手紙 二』、『テトスへの手紙』読了。

カエターノの自伝へ。ブラジルの軍事政権や政治的状況について触れた箇所で、父親の政治的立場(それはすなわちカエターノの育った家の政治文化的環境を示す)を振り返っている箇所が面白い。なんでも第二次世界大戦の戦勝パレードでは、ただ一人、ソ連の国旗を持っていくような共産主義シンパでありつつも、長年、自宅の食堂にはフランクリン・ルーズベルトの写真が飾ってあったのだという(曰く「米国大統領が民主主義の偉大な養護者であったこと」に由来する)。あれか、それかの選択を迫られる現代的状態ではありえない環境にも思う。

Carmen Miranda / Grandes Éxitos de Carmen Miranda

Grandes Éxitos de Carmen Miranda (Remastered)

Grandes Éxitos de Carmen Miranda (Remastered)

  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 「ブラジルの爆弾」と称されたカルメンミランダのベスト盤(いま気づいたがボンバ・レコードの「ボンバ」ってカルメンミランダからきてるのか)。カエターノの自伝の昨日読んだ箇所で言及されていた。イロモノのイメージが強すぎて(なにせフルーツをかぶっているわけで)敬して遠ざけていたが面白い。ああ、たしかにここにはトロピカリズモの源流があるなあ、と。しかし、昨日聴いたオルランド・シルヴァ以上の衝撃はない。

2021年1月18日、あるいはオルランド・シルヴァ

起床

5時半ごろ。会議中にリュックのなかで万年筆のインクが漏れている最悪な夢で起きる。その夢のなかで小中の同級生にいた「二階堂さん」という女子の名前を思い出していた。この苗字の人には地元でしか出会ったことはないが、調べてみたら宮城・福島に多い苗字らしい。たしか学年に2人いたはずで、どちらも消息は知らない。というか、小中の同級生(130人ぐらいいたはずだ)のうち今も連絡を取り合っている人はゼロだし、SNSでなんとなく生きていることが分かったりするぐらいなものだ。連絡を取りたい人は数人いるが、連絡先はわからない。

筋トレ。肩、腹筋。

朝ゴミを捨てにいくと雪がチラついている。

仕事前に今日も5分間トランポリンに乗る。

昼食。スシローへ。ブロッコリーのサラダがなくなっておりショック。昼食後に少しスケボーの練習をして気分転換をする。もっと練習したいので昼食をもっとライトにする必要を感じた。


スケボー初心者の方にオススメ!!スケボーを買ったらこの4つから初めてみると良いですよ!!

ここまでどのぐらいでいけるかな……。もっと時間をうまく使って練習する時間を確保したい。こんなにやったことないことに取り組むって数年前にゴルフを初めて以来か。公園で小中学生に見られながらまともに乗れていないおじさんである自分に対して、まったく恥ずかしいと思わない振り切った精神を強く持ち続けていたい。そう、公園のベンチにすわって、任天堂のゲームマシンで遊んでいるキッズよりも俺のほうがカッコ良い、と思いたい。

ちなみに自分のスタンスはグーフィーなのだが、右利きなのに右前が自然に感じるのは、中学時代に剣道をやっていたからなのではないか、という気づきがあった。

夕食とともにヱビス。そしてマテ茶。ストレッチ。

風呂でタオルギャザーと交互浴。

カンチェ-リ: 《Chiaroscuro》

Giya Kancheli: Chiaroscuro

Giya Kancheli: Chiaroscuro

  • 発売日: 2015/10/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 コパチンスカヤがらみの録音。ジョージアの作曲家、カンチェーリ作曲による室内オーケストラとヴァイオリンのための楽曲が2曲収録されているが、そのうちの1曲でクレーメルとともにヴァイオリン独奏をコパチンスカヤが担っている。アダージョ作家、という感じの、物憂げかつ、ドラマティックな作風で、映画音楽、いや、大河ドラマのテーマ曲のようだ。

10分聖書

『コロサイの信徒への手紙』、『テサロニケの信徒への手紙 一』読了。『テサロニケの信徒への手紙 二』第1章。

カエターノの自伝へ。

タンゴがアルゼンチン性を独占していたようにサンバがブラジル性を独占したことは決してなかった(P. 281)

パニス・エ・シルセンシス」という章の冒頭から、オルランド・シルヴァのスタイルをジョアン・ジルベルトが継承した、という記述がある。ブラジル音楽史まで批評していて本当に自伝というジャンルを超越した本だ。濃密すぎてちっとも読み進まない。

Orlando Silva / A Última Canção

A última canção

A última canção

  • 発売日: 2019/08/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 サブスクで早速聴いてみる。これはたぶん30年代からの78回転レコードでリリースされていた音源をあつめたコンピレーション(この人は40年代にドラッグ中毒でほとんど引退状態にあって、50年代に復活している。復活後の評価はかなり落ちていたらしいが、カエターノはその評価が不当なものだとしている)。たしかにめちゃくちゃ歌が上手い。「彼は、ショーロの華麗なテクニックを網羅し、カポエイラのスウィングとラテンのセンチメントを備えた上で、ブラジル的な歌唱のモダンなスタイルを創造したのだ(P. 283)」。カエターノによるこの表現は、1935年に録音された「Céu moreno」を聴けばたちどころに理解できるだろう。

熱帯の真実

熱帯の真実

 

 この「パニス・エ・シルセンシス」の章ですでに本書上では重要人物として登場してきている盟友ジルベルト・ジルとの出会いがようやく語られるのだが、これがまた感動的な記述だ。

メロウな夜へ。2020年にスルーしていた楽曲が結構あったなぁ。

2021年1月17日、あるいはゴジラ

溝口健二祇園の姉妹

祇園の姉妹

祇園の姉妹

  • 発売日: 2020/10/31
  • メディア: Prime Video
 

 1936年。山田五十鈴が芸妓ことばでまくしたてる様子が絶妙なリズムを生んでおり、こういう言葉が自然に聞こえる映画というのは現代においてはなかなか作れるものではないのだろうな、と思う。ストーリーは溝口健二らしい、現代にも通づるような女性視点とミソジニーが入り混じった(最終的に主人公の姉妹はどっちもひどい目に会う)話なのだけれども、このテンポのおかげでそこまで悲痛な感じはない。ひどい話なのにコミカルにも見れる。
が、でてくる男がひどすぎて苦しくもなる。とくに志賀廼家辨慶! 商売に失敗して金がなくなってから、昔世話していた芸妓のところに居候させてもらう(そこにはその女の妹も同居しているのに!)という神経の図太さ! さらには、手切れ金を渡されてから約束どおりに国には帰らず、昔の馴染みとばったり出くわしてその金で飲みに行くという無茶苦茶さ! 全部お前のせいじゃないのか!

1時半ごろ寝る。

起床

8時ごろ起きる。今朝もホットサンドを作る。食後『怪獣総進撃』の続きを観ながら腹筋。

本多猪四郎怪獣総進撃

怪獣総進撃

怪獣総進撃

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 

1968年。ゴジララドンとマンダとモスラで壊滅すること東京のシーンがすごい。人間によって怪獣ランドで管理されていた怪獣たちが異星人によって操られ世界各地を襲う、という話が2021年現在では、アンコントローラブルな自然のメタファーとしてより一層際立つ。

今年に入ってから年間100本以上のペースで映画を観ている気がする。映画を観てるときは現実を忘れられる……。

その後、レコードを聴きながらHの相手。

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ネブラスカ』は最高。

Hが遊ぶ用に先日からこういうトランポリンを導入しているのだが、音楽を聴きながら5分ぐらいこの上で飛び跳ねてみた。なかなかの運動量。体幹も締まる感じがするし、この上で軽く足踏みをしているだけでふくらはぎや足の裏が疲れてくる。

昼食後読みかけの『ドゥームズデイ・クロック』。

思いついてスケボーを買いに車で出かける。Hもやりたそうだったので一緒に買った。

 
 
 
 
 
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帰宅しておやつ。そんで早速近くの公園に滑りに行く。全然滑れないが楽しい。日没近くまでふたりで練習する。もっと上手くなりたい。YouTubeでちょこちょこ動画を見て次の練習までにイメージを高める。

帰ってヱビス。18時からBarakan Beat。夕食とともにもう一本ヱビスを飲み、マテ茶へ。食後、Hが怪獣映画を観たがったので『ゴジラ対メカゴジラ』を観はじめる。観ながらストレッチ。

福田純ゴジラ対メカゴジラ

ゴジラ対メカゴジラ

ゴジラ対メカゴジラ

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 

なんか沖縄が舞台でヤマトンチュが〜、みたいな琉球対内地みたいは話が入ってて妙に政治的だ。が、まったく政治的には正しくない。琉球伝統のものを土民みたいな扱いで描いており、古の怪獣キングシーサーの眠りを醒ます鍵となる歌が、沖縄民謡でもなんでもなく、ものすごい歌謡曲調だったりする。1974年だから沖縄返還から2年後。異星人に送り出されたメカゴジラの前にキングシーサーはまったく歯が立たず、ゴジラとの共闘によってようやく撃退する、というシナリオは、内地との同化によって外的な脅威を撃退しようという話にも見える。

寝かしつけでそのまま朝まで寝る。