sekibang 3.0

ネオ文人、あるいは勉強家によるブログ

2023年11月12日、あるいはApple Watchから遠く離れて

4時過ぎに起きる。かなりハードコアな夢。戦後の混乱期。主人公(光石研)は八丈島を根城にして覚醒剤大麻の密売をしていた組織の一員。ある日、米軍による島の浄化作戦みたいなものがはじまることを察知した島民たちは、一斉に別な島へと逃げようとするが、その最中、組織のなかで凄惨な殺し合いがはじまって……というかなり暴力的なクライム・サスペンス展開だった。何度やっても全然死なないおじさんなどがでてきてうなされる。

朝ジムへ。胸、腕、トレッドミル。本調子になってきた。

 
 
 
 
 
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昨日買ったレコードを聴いて午前中をのんびりする。まったく気分ではないがスタロバンスキーの『モンテーニュは動く』を読みはじめた。

『エセー』を読んでなかったので古書で宮下訳を注文。まぁまぁ安く買えた。が、いつ読むのか。

昼頃に出かける。Hの冬物をあれこれ買う。本屋でファッション雑誌を立ち読みしてたら急にApple Watchから離れるか、って気分になってきた。スタンドや消費カロリーのリングを毎日達成すること、通知が手元で見れる利便性、すべて神経症的なものと繋がってしまう。少しそこから離れたい。トレーニング中の心拍数や消費カロリーを測れることが便利、と思っていたが、別に心拍数や消費カロリーが把握されなくても/数値化されなくても、直に感覚を信じれば良い。あえて数値を経由させて認識することで鈍くなっているものもありそうだ……というようなことを尾花大輔の時計に関するインタヴューを読んで思う。ランニングのときの音楽再生と、筋トレのインターバルを計るのと、朝起きるときのアラームだけ使えれば良いんじゃないか、って気がする。PASMOiPhoneを首からぶら下げてるから別にApple Watchでタッチしなくて良い。

ついにコイツを買わされる。

f:id:Geheimagent:20231112151235j:image

おやつにポケモンのドーナッツ。夕方、フリマアプリに出品してたキーボードが売れたので発送、ついでにコーヒー豆を買う。ゲイシャが出てたので贅沢して買った。さっそくApple Watchを外して活動。

帰宅して気絶。朝トレーニングすると確実に活動限界時間が短くなる。

 
 
 
 
 
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引き続き、レコードを聴く。夕飯は送ってもらった新米で。おかわりした。

2023年11月11日、あるいは友来たる・歓待

7時半ごろまで寝る。かなり寝た。

10時半にTを駅まで迎えにいき、行きたがっていたフォーの店に連れて行く。大変満足していた。Tは今日、イッセイミヤケのパンツを履いてておしゃれ。自分も最近ちょっと気になっていたのでなんかシンクロしてるなぁ、と思う。地元の友人MさんもInstagramに折り目がついたパンツの写真をあげていた。

f:id:Geheimagent:20231111130253j:image

さらに鶴見に移動してレコード工場の見学に行くが、人多すぎて中まで見れず。レコードを色々と買って帰るだけ。ふだんからごちゃごちゃと人がいるところを好まないので人が密集しているブースでレコードを見る気には一切ならなかった。

f:id:Geheimagent:20231111131025j:image

さらにTを近所の中古レコード屋に連れて行く。ひさびさにレコードを買いまくった日。ケーキ屋を経由して家でTが買ったレコードを聴いて談話。医療従事者でありながら反ワクチン的な陰謀論にハマっている人のメンタリティはどうなっているんだ、みたいな話をする。Tの同僚にもかなりリスクが高い分野の医師で、かつ、反ワクがいるらしい。

 
 
 
 
 
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ひとりになって買ってきたレコードを聴く。

 
 
 
 
 
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読了。

今井むつみ・秋田喜美 『言語の本質: ことばはどう生まれ、進化したか』

話題書。人間の言語習得プロセスでは、その初期にオノマトペが重要な働きを成すこと(オノマトペが感覚/認識と記号を結びつけて理解する「記号接地」を助ける)、そこから言語の進化過程を読み解いていく(しかも、とても平易な言葉で)。オノマトペの体系をもつ言語ともたない言語の違いや、言語の離散性(アナログな性質をもつ言葉と、デジタルな性質をもつ言葉の違い)など面白いトピックも多く、また随所に挟まれたイラストもかわいらしくて良い(とくに37ページの気象予報士森田正光のイラスト!)。ChatGPTのようなホットワードとも関連する話も含まれているし、とくに幼児と一緒に暮らしている身の上ともなると、日々言語習得に現在進行系で取り組んでいる我が子を観察する目も変わってくる本だと思う。

2023年11月10日、あるいは本調子じゃない

日付をまたいで帰宅。眠すぎて頭痛がしてくる。ゆっくり寝ようと思い、アラームなどをオフにして寝る。疲れを少しでも残さないようにまたユンケルを飲んでみる。

7時半近くまで寝る。ユンケル効果がある気がする。昨日はマスクを忘れてノーマスクで過ごしていたがそのせいか喉や鼻の調子が悪い。仕事前にジム。背中、トレッドミル。やってる途中に頭痛がしてトレッドミルを中断。到底本調子でない。

またBUCK-TICKのモードに入っており轟音でBUCK-TICKを聴きながら仕事。夕食後も仕事をして寝る。なんか夕食後にあたまを使わずに読める漫画などがほしい気がしたが、探すのも面倒で心が折れた。

2日ぶりに家族で夕飯を食べれたのが良かった。

2023年11月9日、あるいは想像で書いたところ

4時に起きる。ユンケル効果ある気がする。でも本当はもっともっと寝たい。英語をさっとやって出社。

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昼間にタクシーに乗って移動。充電できるタクシーだった。

業界の有名な営業パーソンと会う機会があり圧倒される。マシンガントーク

夜は会食。時間があったので歩いて移動。時間を潰すのに入った本屋で、えらく久しぶりに「ベッカムヘア」の男性を目撃した。20年ぐらいその髪型なのだろうか、と思う。会場は麻布十番。ほとんど縁がないところ。昔書いた小説に麻布十番の謎めいた趣味の悪いバーを登場させたが、想像で書いてた。道に停まってるのがおどろくべき高級車ばかり。

23時ごろお開きとなり帰る。かなりの疲労感。

2023年11月8日、あるいは断片的

6時過ぎに起きる。やたらと断片的な睡眠になり、寝坊した。英語のハノンはできず出勤。21時前に会議が終わり帰る。良い話と悪い話。あまりうまくいかない。帰宅してユンケルのノンカフェインのやつを飲んでみた。

 

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読了。

ノーバート・ウィーナー 『サイバネティックス: 動物と機械における制御と通信』

古典に触れていると「こういうのを書ける人って今はいないんだろうなぁ」という感嘆を覚えることがあるが『サイバネティックス』もそういう本。本書のなかで著者はライプニッツをすべての学問に通じていた哲学者と評し、以降の学者は専門化/分化していったので、すべての学問に通じることができなかったと論じるのだが、数学も哲学も機械も物理も生物学も熟知してます、みたいなウィーナーにそんなことを言われると、現代の凡夫としては「あなたも充分ライプニッツのような知識人に見えますが」って思う。

数式の部分はなにが書かれているのか一切わからないので、到底「読めた」とは言い難い本ではあるし、かなり「持て余す」感満載ではあるのだが、哲学を研究していた著者ならではの哲学史的な知識と物理学の結びつけの部分は楽しく読んだ。

第1章「ニュートンの時間とベルグソンの時間」はニュートン力学が有効なマクロの世界と、計算が複雑すぎて無効化されてしまうミクロな世界の対比について書かれている。また、第6章「ゲシュタルトと普遍的概念」では人間の認識力の問題について触れられている(たとえば、いろんな角度から写した人物の写真、それぞれは違う写真であるのに、それがどうして同一人物と認識できてしまうのか、とか)。

このへんはとくに面白く読んだけど、ただ、これらの記述がどう「サイバネティックス」というタイトルにつながるのかはよくわかっていないのだった……。著者が自分の仕事を戦争中にスピードを増した戦闘機を撃ち落とすための迎撃システム開発に端を発する、みたいなことを書いている。そこでは戦闘機が今見えているところを狙ってもダメで(目標が動いてるので、見えてるところに弾を届かせても、弾が届くころには目標は別なところに移動している)、弾が届くころに目標がいそうなところに撃たなきゃいけない。つまり「その時点の位置」(入力)をフィードバックとして入力して「撃つ」(出力)ことが必要だ。そういう入出力の相互関係が社会的な行為(など)にも見いだせるのだ、みたいなことが書いてあると思うのだが……。