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文化的消費活動の日記

向井秀徳 『三栖一明』

三栖一明 ([テキスト])

三栖一明 ([テキスト])

 

向井秀徳がその半生を語る超ロングインタヴューを一冊の本にしたもの、そのタイトルがNumber Girl以前からずっと向井秀徳のアートワークを担当していた高校の同級生の本名だというのがやや倒錯的であり、らしい。やたらと分厚いのだが、Number Girl、そしてZazen Boysを今なお熱心に聴いている人間には大変面白い書物であった。近年解散寸前時期のNumber Girlの様子については『ギターマガジン』誌で向井秀徳田渕ひさ子というふたりのギタリスト同士で語られたものを読んだりしていたが、本書ではより生々しく、解散直前の様子が明らかになっている。まぁ、ファンブック、でしかないわけだけれども、面白くてゲラゲラ笑いながら読んだ。