異例のヒットになっているらしい哲学書。おもしろい、のかもしれないが、なんで売れたのかよくわからず。タイトルのうまさがあるよな、とは思う。某氏による本書の解説講義を聞いたときのメモを以下に転載しておこう。
- 新しい実在論(New Realism)
- 形而上学と構築主義への批判
- 形而上学
- 「ものが存在すること」が前提として、存在するとはなにか、あるとはなにか、を問う
- こっちは充分に批判され尽くしているので、そんなに敵視してない
- 構築主義
- ポストモダニズム
- そこで「新しい実在論」ですよ
- 新しい実在論とは
- ものは存在する、みている人もいる
- 「宇宙」と「世界」とを区別する
- 宇宙は「ものが存在している領域」
- 世界は宇宙も包括するし、可能性も含まれる
- でも「世界」は存在しない
- 視野のなかは見れる、視野それ自体は見れない
- 超越論的に「世界」を見ることができない、だから、存在しない
- この世界とは
- ヴィトゲンシュタインの引用
- 世界は事実の総体、物だけではない
- りんご(物)、鉢(物)、りんごが鉢の中にある(事実)
- ヴィトゲンシュタインからさらにいくと
- 物・事実だけじゃなく、領域も存在する
- 世界はすべての領域を包括する領域
- 存在するとは
- 「なにかが意味の場に現れているという状態」
- 意味の場は対象領域とは違う
- フレーゲの議論
- 「意味」と「意義」の区別
- 意味 = あらわれ方
- ものは意味の場は複数重なる場合がある
- 意味するものとしてあらわれないものは存在しない。だから世界は存在しない。
なんのことやら、っていうメモだな……。「世界」という言葉に都合よく意味を与えて「世界は存在しません!」と言ってるだけじゃないか、それって反則じゃないのか……。