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文化的消費活動の日記

斉須政雄 『調理場という戦場: 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』

 

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

 

長きに渡ってフランス料理界の最前線に立ち続けるシェフが語った半生記。1973年にフランスに渡ってからの奮闘ぶりについて書かれているのだが、読んでいて胸が熱くなるような金言が満載だった。わたしはたまたま料理に多少の興味を持つものだけれども、これは料理に関心がなくても「なにかの道に入って一人前になりたい」、「なにものかになりたい」という若い人にオススメしたい。「自分はこんな感じでいいんだろうか?」、「今自分がいる環境は本当に正しいんだろうか?」と悶々としている意識の高さに対して応えてくれる先人の例、というか。

土井善晴先生のTweetで本書を読んだのだが、おふたりの講演会、きっと素晴らしいものだったろうなぁ、と思う。