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文化的消費活動の日記

2021年1月15日、あるいは中谷美紀

起床

6時ごろ。寒くて起きられない。毎朝いつまでも布団のなかにいたがるHの気持ちがよくわかる。筋トレ。胸、上腕二頭筋。筋トレ後、写真を撮って過去と比べてみる。半年前のかなり絞れていた時期と比べてみると写真上はあまり変化がない。よく見ると脂肪が乗っているのがわかるが、明らかに劣化はない。劣化も進歩もない。変化に時間がかかるがじっくりとやっていくしかない。

今日も朝からエアコンを稼働しているが、今日は外気温が低いせいか、足元が冷える。

昼食は外で。ユニクロでパーカーが安くなってたので買う。スシローでタンパク質が多いメニューを執拗に食べて高速で離脱。ブロッコリーのサラダまであり、トレーニー向けになっている感じだ。

 中谷美紀 / Pure Best

中谷美紀 Pure Best

中谷美紀 Pure Best

  • 発売日: 2016/11/16
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 ひたすら「MIND CIRCUS」を聴いていたし、ずーっと口ずさみながら、脳内に流れながら仕事をしていた。昨日聴いたカヴァーはほぼコピーなのでオリジナルを聴く。やはりオリジナルの中谷美紀の絶妙な声の細さが最高だ。ヴォーカルはダブルで録っているのだがそれがより儚い感じを演出している。『食物連鎖』も『cure』も無論CDで所有しているのだが、サブスクでベスト盤。ベストに編集するほどヒット曲も隠れ名曲みたいなのもないだろう、と思うのだが。いつかワーナー時代の曲もコンパイルしたベスト・オブ・ベストを編集してほしい。いや、普通にプレイリストを作れば良いのか……。

 シューマン: 交響作品全集第4巻

 シューマンのヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲を収録。ヴァイオリン独奏はコパチンスカヤ。この演奏は正直イマイチピンとこなかったのだが(コパチンスカヤの個性がシューマンの独特なオーケストレーション、楽想において埋もれてしまっているような)、ピアノ協奏曲のほうが面白い。ピアノはデネーシュ・ヴァーリョンというハンガリー出身の人らしいのだが、冒頭からかなり自由にテンポを揺らしていて自由闊達な感じである。久しぶりにシューマンオーケストレーションを聴いた気がするが、もうちょっとシュッとならなかったのか、と思ったりもする。全体がフォルテになるところで、こう、曖昧模糊とした、音が塊で曖昧に大きく鳴っている感じ、それがシューマンらしさ、といえば、そうとも言えるのだが。弦楽器の刻みの繰り返しとかも、めちゃくちゃ独特だよなあ。

夕食とともにヱビス。日本酒。マテ茶。風呂でタオルギャザー。

Hを寝かしつけてからストレッチ。

なんか痛快な映画が観たくなり『用心棒』。もう一本ヱビス、そしてハイボール

黒澤明 『用心棒』 

用心棒

用心棒

  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Prime Video
 

 15年ぶりぐらいで観た。冒頭からでてくる怒り狂った親父からして顔が良すぎる。現代日本映画の批評で「いまの日本映画に足りないのは汚れのリアリティだ」という話を読んだ覚えがあるが(たしかジョジョ実写に関してだったと思う)、この映画の全体的な汚さを言祝ぎたい。人間の手首を加えた野良犬!(ブニュエルの『皆殺しの天使』を思い出してしまったが、両者はほぼ同じ時期の映画)そして、ジェリー藤尾の顔は『マッドマックス』のようだ。面白すぎ。日本映画史のなかで黒澤は評価が高すぎる、と最近日本の古典映画を観ていて思ったが、ちょっとこの映画は突き抜けた面白さがあるよなあ。喜劇としてのチャンバラ/時代劇。中盤、襖が空いた瞬間に鳴り響くラテンのリズム! このアイデアはすごい。文化の循環。まったく筋を覚えていなくて覚えているシーンは全部『椿三十郎』だったが。ラストの気が狂った絹問屋のシーンは、今では描けないやつ。