sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年1月20日、あるいは身体に残る感覚

 起床

6時ごろ。筋トレ。胸、上腕二頭筋。割に集中してさっとこなす。昨日のスケボー練習でやや足の裏に筋肉痛。

このところ(以前と比べると)かなり酒量が減っている。普段はビール350mlの缶を1缶に、ほかになにかあればそれを少し飲むぐらい。飲まない日はほぼないが、半分以下ぐらいの酒量には抑えられている。特別それで痩せたとかなにか身体的な変化はないのだが、日々のルーティンをこなすのが少し楽になった感じはある。以前はもっと高確率で寝かしつけとともに自分も寝ていた。

朝食後、ウルトラマンZを観ていると、敵役の異星人に取り憑かれたキャラクターが「これ、マッドな落合陽一みたいだなあ」と気づく。前から既視感を覚えていたが、そうか、と落ち着いた。

コーヒーを飲みながらTwitterでフォローしたスケートボーダーの映像をHと一緒に観る。「こういうことやりたいねえ!」と言っていた。

仕事前の5分トランポリン。興が乗ったタイミングで空中で足を開いてみたり、ポーズをとってみると姿勢の制御に体幹がかなり重要であることがわかる。将来的にはスケボーにも活かせるのかもしれない。天井が低い家なのでそのうち頭をぶつけそうで怖い。

今日もスケボーを持って昼食へ。Day 4。だんだんチックタックが形になってくる。重心の感覚が掴めてきた。ゴルフの練習と同じで、終わった後に、身体に、こういう感じなんじゃないか、という感覚が残る。この感覚を忘れないうちに次の練習に入れたら良いのだが、1日経つとその感覚が抜けていて、少し退化している。その退化から前日状態まで持って行くのがウォーミングアップ的なもの。30分時間が取れたとしても本当に進捗があるのってその半分ぐらいの時間な気がする。

帰宅したら菊地成孔の新刊が届いていた。

次の東京オリンピックが来てしまう前に

次の東京オリンピックが来てしまう前に

  • 作者:菊地 成孔
  • 発売日: 2021/01/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 連載をリアルタイムでほぼ追っていたが、近年の連載ではもっともハイクオリティ(かつ誤字も少ない)印象があった。改めて読むのが楽しみ。

夕食とともにヱビス。マテ茶。ストレッチ。風呂、タオルギャザーと交互浴。

帰るなり「眠い〜!」と泣いていたHだったが、今日も自分がベッドに入ろうとしたらもう寝ていた。

ベートーヴェン: ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

 

 これは聴いたかなぁ……? コパチンスカヤによるベートーヴェンの協奏曲など。ピリオド奏法を取り入れながら、自由というか奔放なアゴーギグはコパチンスカヤらしいアプローチ。第1楽章のベートーヴェン自身によるカデンツァに彼女が手を加えまくったカデンツァでは多重録音もしているらしく唯一無二の演奏すぎる。かなり好みがわかれる演奏だと思うが、好き嫌いは別として、ちゃんとした説得力を有してはいるところがすごい。オーケストラ、さらに録音の質も素晴らしい。

10分聖書

『フィレモンへの手紙』読了。『ヘブライ人への手紙』第1-8章。

カエターノの自伝へ。本文は残り100ページぐらい。

 Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57

Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57 (Remastered)

Alma Brasileira: The Roots Of Bossa Nova 1948-57 (Remastered)

  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 「ブラジルの魂」。プレ・ボサノヴァ時代のブラジルで流行した楽曲を収録したコンピレーション。大変に良い。さすが歌の国、って感じでみんな驚くべき歌唱力。ジャズの雰囲気が色濃いポピュラー・ソング集で面白い。まだあのささやくような歌い方は誰もしていない。バチーダもない。しかし、これがボサノヴァへと結実する予兆がいくつも聴き取れる。現代の日本ではジョアン・ジルベルトよりもはるかに知名度は劣るがルーシオ・アルヴェスやディッキ・ファルネイのクルーナー唱法の素晴らしさは、もっともっと聴かれるべきだ。ジョアンの最初の録音も収録されている。1952年。このレコードにカエターノがオルランド・シルヴァの痕跡をみていたが、これはヒットに恵まれなかった。いや、ヒットしなかったのもなんとなく理解できる。この歌手にはなにか特殊な癖がある気がするが、ルーシオ・アルヴェスやディッキ・ファルネイのほうがずっと完成された歌声として響く。