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文化的消費活動の日記

ヘンリー・ミンツバーグ 『エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論』

 

 「マネージャー」という肩書きになって丸2年以上経つ。組織の意思決定をしたり、人材の育成をしたり、チームをまとめて困難を乗り越える……ような経験は、その期間のあいだほぼなく、マジで名ばかりマネージャーもいいところなのだが(おれは一体なにをマネジメントしているのか)腐っていても仕方がない。世間のマネージャーはどんな仕事をしているのかを学ぶために本書を手に取った。

劇的に意識を啓蒙してくれるタイプの本ではない。しかし、自分の上司の仕事ぶりってああだったよなあ、こうだったよなあ、と振り返るきっかけになる良い本だと思う。書いてあるマネージャーのタイプを自分に関わるマネジメント層に当てはめて現実を解釈するのに使ってみるのが良いのかもしれない。自分がマネージャーになったときにびっくりしないように読んでおく、というのも良いだろう。