sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年3月20日、あるいは骨伝導

 起床

7時過ぎ。Apple Watchの振動で目が覚める。音で起こされるよりも良い気がする。イライラしない。「ウィークエンドサンシャイン」。エリザベス・コットンというブルース歌手を知る。声がめちゃくちゃ良い。あとキャノンボール・アダレイのライヴ盤から1曲紹介されていて、それが高校時代に初めて買ったジャズのアルバムだったから懐かしかった。ザヴィヌルがエレピを弾いている。

「世界の快適音楽セレクション」を聴きながら筋トレ。胸、上腕二頭筋。軽く腹筋も。

 
 
 
 
 
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段ボールでゼンカイジャーのギアトリンガーを製作。疲れた。

 
 
 
 
 
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注文してた骨伝導ヘッドフォンも届く。整った。

Hがスケボーをしたい、というので骨伝導ヘッドフォンをしたまま出かける。遠くの巨大公園まで。途中でマクドナルド(メクダァナル)にて昼食を調達。耳を塞がずに外で音楽を聴く解放感が思った以上に良い。音質を諦める価値がある。スイサイダル・テンデンシーズやブラック・サバスを聴きながら遊ぶ。

新しい靴下を買うのを思い出し、公園からショッピングモールへ。おやつはサンマルクにて。大阪ミックスジュースなるもの。フルーツの自然な甘さな感じが好ましい。

買い物して帰宅。ビール24缶と抱っこで腕が死んだ。

f:id:Geheimagent:20210320160108j:image

今日はピアノの調律に来てもらっていて帰ったらまだ作業中だった。初めてこういう状態のピアノを見る。

気絶するように昼寝。

レモンが芽吹いててきている。冬のあいだに葉が全部落ちてしまった山椒も。山椒は一度枯らしてしまったことがあるから越冬できて嬉しい。

安いスパークリングを開ける。夕食とともにヱビス。今日はホットプレートで餃子。締めにスパークリングに戻る。

食器を洗いながら、祖母が作ってくれた「しょうゆ団子」を思い出していた。強力粉?で練ったすいとんのような(ちょうど餃子ぐらいの大きさ)団子で、それに甘辛い醤油ダレ(とろみがついている)が絡めてある。俺がそれを好きだったせいかよく夕食にあがっていた。特別美味いものでもないから、実家に帰ったときに「アレ作ってよ」とリクエストすることもないのだが、思い出の味だなぁ。思い出そうとするとかなりハッキリとその味(醤油と砂糖と強力粉のかなりシンプルな味)が思い出せる。アレは郷土料理……でもなんでもないのだろう。砂糖が貴重だった時代のご馳走だったりするのかもしれない。

ストレッチ。

Hが風呂に入っているあいだ、ハイボールを作って飲む。

黒澤明 『白痴』 

白痴

白痴

  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Prime Video
 

 1951年。黒澤でロケをやっている映画って初めて観るかも……。観始めた瞬間に尺の長さに後悔しはじめる。スター俳優が多数出てきて豪華な画面。しかし、白痴の人間に純真な(?)人間像を押しつける脚本は果たしてどうなのか、と思う。マジカル白痴。1時間ほど観てやめた。

今年は年間100本ペースで映画を観ていたが、金・土の夜に映画を観る習慣も惰性になってきた。ので、もうしばらく止すことにする。プラス松竹も自動更新を停止。

 『シンエヴァ』のアマプラ公開部分を観る。冒頭、パリ市街地での戦闘シーン。これはIMAXで観ても、ついていくのがギリギリの感じだったが、自宅の環境で観てみると、画面が小さいほうが全体が見えて把握が可能なのではないか、という気がする。圧倒的な描画を手のひらの中で観察できる、というか。改めて本作の戦闘シーンが空中戦メインであったことに気づく。エヴァを中心に捉えてその周りをぐるぐると回転するカメラワークの浮遊感は面白いのだが、『破』で猛烈に地上をダッシュするエヴァほどには胸が熱くならない。
技術的なところはやはりわからないのだが、仮に冒頭の戦闘シーンが、3DCGで描かれているとするならば、あのカメラワークは3DCGの特性を活かしたもの、と考えられる(のかもしれない)。手書きでは描かれる対象物を職人的な人たちの想像力のカメラによって絵に起こしていく必要があったものが、CGではヴァーチャルなモデルをヴァーチャルなカメラでヴァーチャルに撮ることが可能となる。だから、いくらでも動かせてしまう。しかし、そうであるがゆえにその技術が画面を選択してしまう、ということもありそうに思う。3DCGだから空中戦だ、という選好。対して地上戦における対象の動きとカメラの関係は一方向的である。画面を横切ったり、あるいは、画面の奥に進む/前に向かってくる。カメラは固定されている。とにかく、はやく全編を止めながら観たい。