「考えさせられる」というクリシェほど、本当は考えてなさそうなものもないが、これは本当に考えさせられる本だ。美学のさまざまな概念を紹介・説明するのではなく、日常的な現象から探していく。生の講義のような語り口で綴られるこのスタイルを筆者は「手探り」と名付ける。こういう本を学生のうちから読んでおくべきだった……! 芸術に興味があるものならば、一度は読んでおきたい入門書。2004年の初版から15年後にアップデートされ、現代美学における諸テーマも紹介している。
「考えさせられる」というクリシェほど、本当は考えてなさそうなものもないが、これは本当に考えさせられる本だ。美学のさまざまな概念を紹介・説明するのではなく、日常的な現象から探していく。生の講義のような語り口で綴られるこのスタイルを筆者は「手探り」と名付ける。こういう本を学生のうちから読んでおくべきだった……! 芸術に興味があるものならば、一度は読んでおきたい入門書。2004年の初版から15年後にアップデートされ、現代美学における諸テーマも紹介している。