sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年7月30日、あるいは婦人倶楽部の衝撃

6時過ぎに起きる。筋トレ、肩、上腕三頭筋

Welcome 2 America

Welcome 2 America

  • アーティスト:Prince
  • Legacy Recordings
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 プリンスの没後新譜を聴きながら仕事をはじめる。2010年に録音されていてお蔵入りしていたアルバムということらしい。2010年といえば『20Ten』を発表していた時期で、たしかツアーにもでていた気がする(イタリアの空港かなんかでライヴのポスターを見た記憶がある)。冒頭からダークなファンク色が強いが、全体的には衒いのないプリンス流ソウル、って感じではないか。なんでお蔵入りにしていたのかと思うが、当時のプリンスはインターネットの違法ダウンロードに抗議するために新譜のリリースをしない、とか宣言してたんだっけ。

 ショパンの《24の前奏曲》にリゲティニーノ・ロータ武満徹などをコンパイルした新譜。こういうアルバムの編み方はかなり今っぽいし、演奏も思慮深い、知性を感じさせるものだ。

強い雨が降ってくる。今朝のインシデントで洗っていたシーツが濡れる。

雨が上がったタイミングで自転車。今月はランニングが45km、自転車が168kmとなった。

Negiccoに関するネットの記事を読んでたら佐渡に婦人倶楽部なるグループがあることを知る。不勉強で知らなかったが、2014年からやってたらしい。プロデュースはカメラ=万年筆のひと。アートワークは川島小鳥。聴いてみたらCymbalsの遺伝子を色濃く感じる絶妙なシティ・ポップでちょっとすごかった。新潟のローカルアイドルどうなってんだ! ヤバすぎるだろ!!!

 「ほしいものリスト」を眺めていて、買っておかなきゃと思った本を注文。

夕方、ヱビス・ザ・ホップ。白ワイン、すだち泡盛ソーダ。レモンよりもすだちだな! と悟る。

ストレッチ。さらにハイボール

風呂。風呂後に鏡を見たら脂肪減少により顔つきが変わってきていることを実感する。 

 買ってあったBDを観る(画質・音質、ともにめちゃくちゃレベルが高くて買う価値あり)。20年ぶり? いや、もっとかもしれないし、逆に、大学に入ってから見直しているかもしれないが、これほど観直すことによって、自分の理解の解像度が上がった実感があった作品はない。物語のキーとなる、レイバーに組み込まれたOSをたったひとりのプログラマーが開発していて、かつ、そのソースを開発した企業もちゃんと把握していない、とか、パスワードを開発者の名前で設定している箇所がある、とかはありえなさすぎるのだが、そうした今のITの常識からすれば噴飯物である設定を差し置いても大傑作。『AKIRA』が1988年で、これが1989年だという。この映画も夏休みの映画として繰り返し放送されていた記憶があるが、恐ろしいことだ。素晴らしすぎる作品。