sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2022年1月6日、あるいは世界のバックヤード/バックオフィス化

6時に目が覚める。筋トレ、胸、上腕二頭筋

朝食後に「ウルトラマンZ」を観る。何度見たのかわからなくなってきたが、このシリーズは主人公ナツカワハルキの成長の物語を組み込んでいるのが良いと思う。

Nightly News(1月4日分)。交通の混乱とコロナの感染拡大が続いている。アメリカの労働市場に関するニュースで、昨年11月に全米で450万人の人が仕事を辞めている、と。一方で、同月には1060万人分の求人がでている、という。その背景には小売やサービス業のような感染リスクやストレスフルな職から、家でできる仕事やより環境的に安全な倉庫での仕事への労働力のシフトがおこっている、と。この時勢では当たり前の話ではあるが、一方でこのワーク・シフトは、表面から裏側へ人間が撤退していくことによる人間存在の希薄化とも読み解ける。小売の現場からオンライン・ショッピングの倉庫へ。「置き配」なんかにも象徴されるが、従来のサービスから人間の存在が消され、あたかもサービスだけがワークしている(ように表面的には見える)。このなめらかさ、便利さを否定するものではないが、この人間存在の隠蔽はグローバル資本主義的だ(似たような話が『言語が消滅する前に』でも指摘されている)。ユニクロの安価な衣料品(表面)の裏側には、複雑なサプライ・チェーンや、貧困国での縫製労働者が隠蔽されている。

奇しくもKさんの日記にこの2年間を「世界的停滞」と指摘されていたが、見ようによっては加速している、とも言える。表面上のサービスの同質性の裏側で、構造的なレベルでの変化が起きている。世界のバックヤード/バックオフィス化。そこで重要視されるのは、事務の設計力であったり、効率化であろう。表面では遊び(戯れ)が許されるが、バックヤードには遊びはない。非効率の名のもとに戯れが排除される、その非人間性には抗うべきであろう。

今日になって気づいたが、海外をニュースを観るのに必要な単語は英検2級ぐらいのレベルでほぼカバーできるんだな。

H用にこども用PASMOが必要になったため、雪がちらつくなか買いに行く。昼食はそのまま定食屋で。

ひさびさに糖質ゼロビール。レモンを添えたらコロナみたいだった。さらに泡盛ソーダ with自家製レモン。

Hとどうぶつしょうぎ。ひたすら負け続ける。

ストレッチ。風呂。

ヒュームに関する短い文章を読んでみる。難しい文章であるが、ヒュームのエッセンスが詰まっている(気がする)。関係の外在性にとどまる哲学。

こっちも中古で安く見つかったので注文してみた。

ドゥルーズ無人島に関する論考(「無人島の原因と理由」)についてググッってどういうテクストだったのかを理解しようと試みる。また読まなきゃ、と思う本が増えてしまった。