sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2022年1月11日、あるいは日常への回帰

6時前に起きる。年末に風邪をひいてから走れてないのだが、そろそろ再開しなければ、と思っているのに雨。筋トレ、胸、上腕二頭筋。また僧帽筋を痛める。

Hがでかけてからコーヒーを淹れて、いつもの日常へと戻っていく。Nightly News(1月7日分)。トップ・ニュースはCovid-19による子供の入院数・入院率が高まっている、と。そこに病院のスタッフ不足も重なっており、過酷な状況が伺える。おそらくは今後日本でも同じような事態が発生するんじゃないか、という気がする。アメリカの失業率の数字もでてきている。12月の数字は3.9%。パンデミック以降で最も失業率が高かったのは、20年4月の14.8%。この推移の激しさ。アメリカで働くことと、日本で働くことのあり方の違いを感じる(日本での最高値は、20年10月の3.1%だ)。

さらにNightly News(1月8日分)。アメリカでの感染爆発の一方で南アフリカでは感染者が急に落ち着きはじめたという話。いい話の紹介コーナーで、生まれたばかりの子供をもつ配達員が録画できるドアカメラに、同じく生まれたばかりの子供をもつ母親を励ますメッセージを残して去っていった、というエピソードがでていた。社会。

さらにNightly News(1月9日分)。NYCの集合住宅で起こった火災について。こういうとき市長やらなにやらが現場にいって声明をだす。こういうのもアメリカ的な風習な気がする。さらにCovid-19関連のニュースでは、Covid-19とは関係ない事由で入院している人のなかから陽性反応がでていて、Covid-19の入院数の統計に正しく反映されていないケースがある、みたいな話がでていた。

コーヒー豆を買いにいく。運動量確保のために歩いて、という気合もこの冷たい雨は削いでいく。帰宅して「メロ夜」の聴き逃し配信を聴きながら仕事を再会。2021年のオンエア曲からベスト・オブ・メロウ。自分が選んだ良い曲とかなり重複があったが、この番組でR&Bの情報を仕入れているのだから当たり前だった。

気散じでネットサーフィンをしていて、またウールのパンツをオーダーしてしまう。

夕飯とともに泡盛ソーダ with自家製レモン。

ストレッチ。

夕飯は帰省の際に手渡された喜多方ラーメン(の有名店シグネチャーの麺とスープ)を出してもらったのだが、製造者の表記見たら四国の方で、ズコッー!という気分。ラーメン自体はかなり美味しかったのだが、なんだか複雑である。
また実家に飲まずにおいてあった白ワインも1本持ち帰ってきたのだが、福島のワインと謳いながら、ブドウは山形産・長野産とラベルにしっかり書いてあって、これもひっくり返った。それは福島のワインと呼べるのか? 復興絡みでなんかやらなきゃいけない、ってんで、ワイナリーとか立ち上げたけど、ブドウがないから他県のブドウ使います、ってことなのかもしれない。予算の都合で先に工場を作る必要があったのかもしれないが、順番がまったく逆だろう……と思う。農業と密接に絡むものとしてのワイン文化に則すならば、まずは県産のブドウを作り、それを別な醸造家にワイン化する。安定的なブドウ生産ができた後に醸造所を立ち上げる、この順番ならわかるのだが。
須賀川市にあるパン屋さんで買い物した時にもらったビニール袋には「円谷英二ウルトラマンのお父さんです」と書いてある。これも結構ひっかかった。たしかに円谷プロで権利は持ってんだろうけど、ウルトラマンの造形は成田亨だし、円谷英二は「ウルトラマン」では監修者の立ち位置。それで「お父さん」。良いのか?
多くの人が関わる映像作品は「誰のものなのか」っていう話で、そのへんの議論はわからないんだけど、円谷英二ミュージアムにしても「これ、円谷英二ミュージアムか?」って振り返ってみると疑問が浮かぶ。貴重なものは色々と展示されているが、ヘドラ(1971年作品。円谷英二の死後の作品)とかシン・ゴジラとか円谷英二関係ない。Hは喜んでいたし、自分も色々見れて楽しかったけど、学術的(?)に考えたときにそれで良いんですか、と思ってしまう。「ミュージアム」を名乗るなら尚更ちゃんとして欲しい。

……みたいなことを考えていたら、読書が進まなかった。