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文化的消費活動の日記

2022年2月13日、あるいは忘れていく

4時過ぎに起きる。筋トレ、背中、上腕三頭筋。Nightly News(2月11日分)。ウクライナ情勢とファイザーの6ヶ月〜5歳未満のワクチン承認の遅れがトップ・ニュースに並んでいる。今年に入って初のバイデン・プーティンの会談が開かれるとかで、なんかそこで劇的に緩和されたりしないんだろうか……。戦争とか嫌すぎる。また、スーパー・ボウル開催に絡んでオンライン化されたスポーツ賭博が問題視されている、みたいな話がでていた。

読みはじめる、と同時に急に新しい小説を書こうか、という気持ちになりはじめる。治療行為的に。いつでも書きはじめられるつもりではいたが、この一週間すごく萎えていてもう書く気にならないかも、と思っていた、それが坂口恭平の本を読み始めて得た感触を契機にしてはじめようとしている。今度はNotionをつかってみようと思う。iPhoneにはすでにインストールされていた。Macにもアプリを入れる。新しいページに考えていたタイトルだけ入力した。

躁-鬱というよりも、開く-閉じるで理解したほうが良いのかもしれない。開かれすぎていたものを閉じていく。そう考えると、ルソーにまったく手が伸びなくなったのも理解できる。

音楽。相変わらず、まったく音楽を聴く気にはなっていないが楽器は触れる。昨日はHが「ギターを弾く」というので、ひさしぶりにアンプにギターをつないで音を出した。ジャズ・マスター(Fender Japanの)とSG(Gibsonの)がある。ジャズ・マスターの音が改めて良い、と思った。一昨日、Hが「楽器を見たい」というので立ち寄った楽器屋でチェロを触った。そのせいか今、バッハな無伴奏の何番のなにかはわからないが好きな曲が頭のなかで流れている。気になって少し調べてみたら、第1番のメヌエットだった。そしてその調べる過程で頭のなかで鳴っていた素晴らしい音楽が消える。記憶のなかにあるものと現実の音がまったくマッチしなかった。プルースト的なもの。

7時になってHが起きてくる。朝食を用意して一緒に食べた。

断続的に本を読みながら午前中を過ごす。途中かなり落ち込んでくる。昼食はマクドナルドを買ってきてもらった。チキンのなんかレモンペッパーみたいなやつ。あまり。食事をすると少しマシになるがすぐに元通りになる。

本を読みながら、読んだうちに忘れていっている。これも恐ろしいことだ。読んでも読まなくても一緒なのでは、という気持ちになる。

煙草が吸いたい、とひさしぶりに思う。

AとHが「紅の豚」を観ていた。ポルコにかけられた呪いをPTSDの表現として理解することを考える。

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夕方ワインを開ける。山梨の甲州。オーク樽熟らしいが、あまり良くない。変に酸っぱい。飲んでると少し解れてくる。さらに泡盛ソーダwithレモン。バランスがよくできたときのこの飲み物は香りがすごい。グラスに鼻が近づいた瞬間に苦味の混じった香りがする。それは皮から来ている。さらに芋焼酎ソーダ。そしてハイボール