sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2022年2月23日、あるいは瓶ビール

4時に起きる。筋トレ、背中、上腕三頭筋。5時10分。Hが起きてくる。早すぎる。朝食を一緒に食べる。Hがテレビを観ているあいだにNightly News(2月21日分)。オリンピックが終わったらウクライナ情勢が急に動いていた。関連して値上がりが予想されているガソリン価格について、アメリカでもガソリン税の一時停止が求められているようだ。エリザベス女王がコロナと戦っている最中、イギリスではすべてのコロナ感染抑止策が撤廃されようとしているのだが、あらためてボリス・ジョンソンの髪型ってアレはどういうことなんだろう、と思う。

続いて英単語ノートを見直していたが、文字が汚すぎて読めない箇所がでてきて笑ってしまう。internet って書いてあるのかと思ってた文字をよく読んだら(それでもちょっと意味が通る文章だった)cinemaって書いてあった。

読む。

またリパッティのラスト・ライヴ音源を聴いていた。バッハのパルティータについてはミスタッチもあるのだが、心のこもった演奏、という感じがする。グールドの演奏も好きだったが、あの楽譜から彫り出してきましたよ、どうでしょうか、すごいでしょう、っていう感じの演奏よりも、いまはリパッティをとりたい。リヒテルもこの楽曲を愛した、ということで、なかでもヴェデルニコフリパッティ、グールドの演奏をフェイヴァリットとしてあげている。そのなかでもとりわけリパッティ、ということみたいだ。

あまりにHが元気なので自転車で出かける。スーパーのゲームセンターでワニワニパニックを一緒にやる。

本屋で注文していたものなどを受け取り。

カレーが美味しい惣菜屋さんでヒレカツ弁当などを買って帰る。Hは揚げたてのエビフライを買い、家に買って子供用のカレーと一緒に食べた。少しもらってエビフライを食べたが、やはり只者ではない感じ。かなり高齢の(でも元気)夫婦でやられているのだが長年の経験や熟練だけでなく洋食の技術をしっかりどこかで学んでいる人なのでは、と思った。 今度行ったときに聞いてみよう。おみそれしました、的な。

昼食後、『11ぴきのねことぶた』を読んでまさかの展開に大笑い。その後、公園でスケボーや自転車。Hのチックタックが良くなっている。

気絶。

夕方、HがYouTubeを見たがっていたので見せてやる(iPadで毎日15分見れるシステム。不愉快なチャンネルは軒並みブロックしてある。子供向けYouTubeの番組でも相当にいい加減なものがあり、これは教育的に良くないと思う)。Hは「がっちゃん」という少年がやっているチャンネルが好きで、時折ガハハと笑っている。そのツボがまったくわからない。すごく小さい頃からYouTubeをやっている人みたいで、最近の動画では声変わりもしちゃっている。時系列をぐちゃぐちゃに見ているから驚く。

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瓶ビールが飲みたい、という気持ちに久しぶりになっていた。かなり久しぶりに家でビール。久しぶりなのが旨い。

ちょっと精度に欠けるところを感じるのだが、そのいびつさもまた言祝ぐべきポイントなのかもしれないと思いながら聴く。天上を目指していくような方向ではなく、むしろどんどん掘っていく、というか、下がどんどん広がっていくような音だと思う。下へ下へと迫る印象。金管が高音部でブリリアントな響きをだせていない、っていうことなのかもしれないけれど、ちょっと他の「ブルックナー的な音楽」とは種類が違うような気がしてくる。世俗的、とでも言うのだろうか、あるいは、日本的、ということのなのかもしれない。とりわけ2楽章の弦楽器の細やかなアンサンブルが必要な中間部は、ヨーロッパの一流オーケストラのスタジオ録音のような自信に満ち溢れた感じ、ビシッと決まっている感じに欠け、演者の慎重さ、というか、恐る恐る演奏してんのか、みたいな弱さも感じる。しかし、そこと充実している響きのギャップ。ひさしぶりにこの曲を聴くせいか「こんなだっけ?」という箇所も多い。

泡盛ソーダwithレモン。夕食も適当に作る。