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文化的消費活動の日記

ケヴィン・ケリー 『テクニウム: テクノロジーはどこへ向かうのか?』

以前、栗林さんの日記で言及されていた本。例によってどんな本かまったく調べずに買い読み始めたのだが、タイトルからテクノロジーの将来像を想像するような内容を予測していたら、全然違っていて宇宙誕生から現代までのテクノロジーの発展を、進化生物学や遺伝子工学の知見などを援用しながら、生命のように自律的に発展する存在、テクニウムとして描く大変壮大な話だった。かなり情報の密度が濃い。テクノロジーを拒否して生活している、と一般的には認知されているアーミッシュの人々の生活について描いている章が面白い。