中央公論新社の「哲学の歴史」シリーズから20世紀のフランス哲学(フランス現代思想)を取り扱ったもの。「だれ?」って感じの人も紹介されて(このへんは2008年に出たときの文脈が今と違っちゃっているということなのかもしれない)、扱われている他人ごとにヴォリュームの偏りもある気がするのだが(ベルクソン、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナスのページが多く、ソシュール、レヴィ=ストロール、ラカンは「構造主義」という項でひとまとめになっている)良い本。レヴィナスとかちゃんと読んでみたいぞ、みたいな気持ちになった。