sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2023年1月30日、あるいはゴーグル

4時半に起きる。夢のなかで千葉雅也の「新作」を読んでいた、というか、新作に「なって」いた。ストーリー。主人公(「ぼく」)は宇都宮の高校生で、次の春から東京の芸術大学に入学が決まっている。まだミニ四駆が流行している時代で、主人公は自分ではもうミニ四駆をやっていないのだが、宇都宮では手に入らないパーツをどこかから仕入れてきては転売することで小遣いを稼いでいた。その傍ら音楽活動もしている。ミニ四駆パーツの転売で得た金を使って高校の卒業記念に自分の楽曲(エレポップ調)のレコーディングをする。満を持して完成したソノシートだが、その出来に幻滅する……というのがメイン・ストーリーなのだが……近所の寺に住んでいる白痴の少女が突然妊婦となって現れ、その相手に過去性的ないたずらをしたことがあったことから腹のなかの子供が自分の子供なのではないか、と恐れる(その過去の行為自体は誰にも発覚していないのだが、「ぼく」の母親にはなにかを勘付かれている)というドストエフスキーめたいなサブ・ストーリーが織り込まれている。少女は死産し、また様々な男性と性関係をもっていたという事実が判明したこと(そのなかに「ぼく」は含まれていない)から、一旦もろもろの責任追及をされる可能性は払拭されるのだが、嫌な感じが残る展開。しかも、ラスト・シーンは白痴の少女が上京した「ぼく」を追いかけて家を出ようとするところで終わっている。こないだの「新潮」に掲載された「エレクトリック」ってこういう話ではないと思う。

英語ルーティン。鼻が詰まっていて英語の発音がしんどい。

幼稚園を経由して朝ジム。背中。

帰ってきたらちょうど注文していたゴーグルが届いていたので試してみる。悪くない。流行らせたい。

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世界最終戦争のような出立ちで市場へ赴きランチ。

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魚のフリット

Milton

Milton

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モニカ・サルマーゾとアンドレ・メマーリによるミルトン・ナシメント名曲集がでていた。メマーリのピアノがいつもながらに素晴らしいのだが、改めてこのクラシカルなピアノの響かせ方に驚愕する。ポピュラー・ミュージックの領域で聴かれる響きではない。

風邪か花粉かでずっと体がダルく生産性が低い一日。甜茶カプセルを試してみることにする。

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読了。