sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

『機能する道具・傑作品: 20世紀の文化を象徴する道具たち』

雑誌「モノ・マガジン」に連載されていた工業製品に関する蘊蓄記事をまとめたもの。平成元年に出版されたとあるから今からもう30年以上前にでている本なのだが、意外と「もう、これは存在しないな……」みたいなブランドは存在しない。喫煙者の減少でライターの存在価値が風前の灯火になったり、本書に描かれるライフスタイルにはインターネットやスマートフォンは当然存在しないけれど。アメリカを中心とした「定番製品」の数々に20世紀のすごさを感じる。本棚を豊かにするようなカタログ本。