昨日は朝からスコーンを焼いたが、ベーキングパウダーを入れ忘れてしまい、パンに近い何かになってしまった。
午後から飯田橋・神楽坂あたりを散策。
宮城道雄記念館では八十絃のほとんどグランドピアノみたいになっちゃっている箏に感心してしまった。内田百閒の原稿なども置いてある。小さなところだがそこそこ楽しい。周囲にはなんか大豪邸ばかりがあり、恐ろしい場所であった。玄関の前に警官の待機所がある大豪邸とか。詳細は分からないが昔の政治家の自宅なんだろうか。
神楽坂周辺で喫茶店に入る。週刊誌や新聞が置いてあって、ランチに「生姜焼き定食」や「麦とろ定食」などを用意しているガチにレトロなお店。60代ぐらいの老夫婦で経営していた。煙草が吸いたくなって店のおばさんに「煙草置いてますか？」と訊ねたら、あいにくないという。するとおじさんが「これで良かったら……」と、わかばを一本くれた。サンドイッチも美味しかったし、良い店だった。
その後、かもめブックスとla kaguとを巡った。la kaguはもっと大きくていろいろある店かと思ったが、15分ぐらいで見切れてしまう規模で、かなりがっかり。中身も、シャレオツライフスタイル雑誌の中身を店舗化しただけ、って感じで内容が薄く思った。清潔で、シンプルで、ナチュラルで……みたいな店ばっかり増えている気がする。文化の上澄みだけ掬って並べたようなお店、っつーか。かもめブックスもそんな感じでおそらく二度といかないであろう。
ディナーは女房殿の誕生日が近かったため、フレンチで。ブラッスリー・グーという老舗のお店。プレフィックスのコースで2980円（飲み物別）だから、これはかなり安いと思った。その代わり、店員さんのホスピタリティは高くないし、カードも使えない。けれども、あまりベタベタに接客されるのも疲れるし、現金持っていけばいいだけの話なので、気兼ねしないで使える店としてグッドであると思った。メニューは超定番ビストロ料理。定番をちゃんと美味しく出すって安心感もすごい。
ヴァレンタインだったので、スペインのチョコレートをいただいた。カカオの原産地が違う12種類のチョコレートのテイスティングセット。
