sekibang 3.0

Nouvelle茶人、あるいは勉強家によるブログ

佐々木達夫 『日本史小百科 陶磁』

陶磁 (日本史小百科) 作者:佐々木 達夫 近藤出版社 Amazon 正月にブックオフで抜いた本。「日本史小百科」というシリーズのなかの陶磁器に関する一冊なのだが、記述は日本に留まらず人類史における陶磁器の成り立ちや、日本の陶磁器に多大な影響を与えた中国…

松尾潔 『永遠の仮眠』

永遠の仮眠 作者:松尾潔 新潮社 Amazon 音楽プロデューサー松尾潔による小説家デビュー作。これまで著者の著作には(たぶん)すべて目を通してきたし、NHK-FMのラジオ番組「メロウな夜」はここ数年ほぼ毎週聴いている。そんなファンの贔屓目を抜きにしても素…

金継ぎで最低限なにを買えばいいか教えます

View this post on Instagram A post shared by mstk (@mk_sekibang) 先日より夜な夜な金継ぎをやっていて、インスタに作業記録を載せている(写真は昨晩、金粉(本当は真鍮粉)を蒔いた直後の茶碗)。さっき友達から興味がある、と言われたんで、最低限なに…

仲正昌樹 『現代哲学の最前線』

現代哲学の最前線 (NHK出版新書) 作者:仲正昌樹 NHK出版 Amazon 思想・哲学の解説本で定評がある著者による「現代哲学」本。近頃よく聞くトピックをしぼってコンパクトに解説してくれるありがたい本……なのだが、初学者向けでは全然ない。ある程度ほかの入…

ロラン・バルト 『偶景』

偶景 作者:ロラン バルト みすず書房 Amazon バルトの死後出版のひとつ。60年代末のモロッコで書かれた断片的なテクストや、79年(死の前年)に日記形式で綴られた文章などを収録している。「偶景」というタイトルはフランス語の「incedent(アンシダン)」…

『哲学の歴史 第6巻: 知識・経験・啓蒙 【18世紀】』

哲学の歴史〈第6巻〉知識・経験・啓蒙―18世紀 人間の科学に向かって 発売日: 2007/06/01 メディア: 単行本 割と細かく読書メモをこのブログに書き残していた。この第6巻では、おもに英仏の哲学者を中心に取り上げている。巻末の参考文献も充実していて学習効…

ジョナサン・ラスマセン 『ユニコーン企業のひみつ: Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方』

ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方 作者:Jonathan Rasmusson 発売日: 2021/04/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) 話題書。著者はアジャイル開発のノウハウを伝える著作で有名なエンジニア・アジャイルコーチ。本書ではS…

佐々木健一 『美学辞典』

美学辞典 作者:佐々木 健一 発売日: 1995/03/01 メディア: 単行本 先日読んだ『美学への招待』が良い本だったので、ルーマンの『社会の芸術』を読む勉強会に参加した時(たぶん)から「一家に一冊レベルの良い本」とレコメンドされていた『美学辞典』も読む…

松本俊彦 『薬物依存症』

薬物依存症 【シリーズ】ケアを考える (ちくま新書) 作者:松本俊彦 発売日: 2018/09/28 メディア: Kindle版 著者が高校生の薬物乱用防止ポスターコンクールの審査員をつとめていたエピソード。高校生たちが描く画一的な薬物乱用者のイメージ(目が落ちくぼん…

堀道弘 『おうちでできるおおらか金継ぎ』

おうちでできるおおらか金継ぎ 作者:堀道広 発売日: 2018/01/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) 買って3年ぐらい積読していた金継ぎの入門書。どのへんがおおらかなのかよくわからなかったが漆を使った金継ぎの手法についてイチから解説している。まとま…

ジョセフ. E. スティグリッツ 『スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM』

スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム) 作者:ジョセフ E スティグリッツ 発売日: 2019/12/20 メディア: Kindle版 先日「他山の石とする」という言葉を完全に間違った用法で使った日本の政治家がい…

土井善晴 『くらしのための料理学』

くらしのための料理学 NHK出版 学びのきほん 作者:土井 善晴 発売日: 2021/03/25 メディア: Kindle版 著者の料理に関する「思想」(といって差し支えないだろう)のエッセンスをまとめた最新著作。旧来からの読者にとっては繰り返しも多いかもしれないが、料…

佐々木健一 『美学への招待 増補版』

美学への招待 増補版 (中公新書) 作者:佐々木 健一 発売日: 2019/07/19 メディア: 新書 「考えさせられる」というクリシェほど、本当は考えてなさそうなものもないが、これは本当に考えさせられる本だ。美学のさまざまな概念を紹介・説明するのではなく、日…

東浩紀 『ゲンロン戦記:「知の観客」をつくる』

ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) 作者:東浩紀 発売日: 2020/12/11 メディア: Kindle版 株式会社ゲンロンの10年を語る社史でありながら、語り手自身の変化が併走していく。わたしは『観光客の哲学』以来、ゆるく動向をウォッチしている程…

沼野雄司 『現代音楽史: 闘争しつづける芸術のゆくえ』

現代音楽史-闘争しつづける芸術のゆくえ (中公新書, 2630) 作者:沼野 雄司 発売日: 2021/01/18 メディア: 新書 現代音楽への興味はなかば失ってしまっている。現場にもずいぶん長いこといっていない。ただ、サブスク時代になってなんでも聴けるようになった…

『生活者発想塾』

生活者発想塾 作者:博報堂生活総合研究所 発売日: 2010/04/12 メディア: 単行本 博報堂の研究所が昔出したパワポの焼き直しみたいな本。

N. グレゴリー・マンキュー 『マンキュー経済学 II マクロ編』

マンキュー経済学II マクロ編(第4版) 作者:N・グレゴリー・マンキュー 発売日: 2019/09/27 メディア: 単行本 経済学の超基礎について記している1-4章がミクロ編と完全に重複しているのにのけぞる(ミクロかマクロかどっちかしか買う想定じゃないのか?)が、…

山本昭彦 『絶対はずさないおうち飲みワイン』

絶対はずさないおうち飲みワイン (朝日新書) 作者:山本 昭彦 発売日: 2021/01/13 メディア: Kindle版 『死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン』の著者による新しいワイン本。コロナ禍で消費の形が大きく変わった世相を反映し、家でワインを愉しみ、そしてワイ…

木崎賢治 『プロデュースの基本』

プロデュースの基本(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル) 作者:木崎賢治 発売日: 2021/02/26 メディア: Kindle版 んー、なんか普通。普通のよくできるサラリーマンの処世術みたいなことが音楽プロデュースの成功譚として語られている感じ…

G. M. ワインバーグ 『コンサルタントの秘密: 技術アドバイスの人間学』

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学 作者:G.M.ワインバーグ,木村 泉,ジェラルド・M・ワインバーグ 発売日: 1990/12/01 メディア: 単行本 コンサルタントのみならず、あらゆるビジネス・パーソンに適用可能なビジネス・ナレッジの本……ということな…

菊地成孔 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』

次の東京オリンピックが来てしまう前に 作者:菊地 成孔 発売日: 2021/01/27 メディア: Kindle版 エッセイ集は『時事ネタ嫌い』以来になるのか? もはや皮肉というか、予言めいたタイトルと化しているが、近年の菊地成孔の著作のなかではダントツ面白い(し、…

ヘンリー・ミンツバーグ 『エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論』

エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論 作者:ヘンリー・ミンツバーグ(Henry Mintzberg) 発売日: 2014/09/17 メディア: 単行本 「マネージャー」という肩書きになって丸2年以上経つ。組織の意思決定をしたり、人材の育成をしたり、チームをまとめて困難…

ロラン・バルト 『喪の日記』

ロラン・バルト 喪の日記 【新装版】 作者:ロラン・バルト 発売日: 2015/12/11 メディア: 単行本 わたしたちは日々なにかを失いながら生きている。時間であったり、若さであったり、お金であったり、体力であったり、さまざまなものを。時折、わたしたちは大…

『ヒューム読本』

ヒューム読本 発売日: 2005/04/01 メディア: 単行本 「ポスト・東京2020の時代にはヒュームとルソーがくる」。2019年ぐらいからそんな直観があったのだが、オリンピックの代わりにコロナが来てしまい、東京2020は未完のプロジェクトになりそうな今日この頃だ…

山崎圭一 『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた 作者:山﨑 圭一 発売日: 2019/09/07 メディア: Kindle版 どういう話の流れだったかは、もう覚えていない。先日、子供(3歳)の寝かしつけ時のピロウトークにおいて、元寇の話をして…

近藤康太郎 『三行で撃つ: 〈善く、活きる〉ための文章塾』

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 発売日: 2020/12/12 メディア: Kindle版 これほど破天荒な、本書の言葉を用いるならば「気の狂った」文章案内は見たことない。朝日新聞の記者として活躍し、現在は九州で猟師や百姓も営む作家によ…

三浦哲哉 『LAフード・ダイアリー』

LAフード・ダイアリー 作者:三浦 哲哉 発売日: 2021/02/24 メディア: 単行本 華々しい美食三昧……かと思いきや、日米の物価格差に恐れおののき、また、連れてきた子供たちが異国の食事を食べてくれない……(ツラいのは子供たちなのだが、親としての胸の苦しみ…

『ENGINEERS IN VOYAGE: 事業をエンジニアリングする技術者たち』

Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち 作者:株式会社VOYAGE GROUP 監修 発売日: 2020/08/26 メディア: Kindle版 インターネット・サービスを開発するVOYAGE GROUPのエンジニアたちへのインタビュー集。自分が読むにはかなりエンジニ…

2021年3月2日、あるいは5km

起床 Pink Sweat$ / Pink Planet フライブルク・バロック管弦楽団 / ベートーヴェン: 三重協奏曲 ほか Smerz / Believer なんか夜中に急に仕事をしてみたり。ひとりプロジェクトなのでやれるときに色々こなしてしまわないとキツいことになりそうで怖い。ひと…

斎藤幸平 『大洪水の前に: マルクスと惑星の物質代謝』

大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝 (Νuξ叢書) 作者:斎藤幸平 発売日: 2019/04/30 メディア: 単行本 斎藤幸平の日本語第一著作を読みおえる。こないだ「100分 de 名著テキスト」を読んだ名残りもあったのですんなり読めた(マルクスをまったく知らないが…