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Nouvelle茶人、あるいは勉強家によるブログ

千葉雅也 『メイキング・オブ・勉強の哲学』

 

メイキング・オブ・勉強の哲学

メイキング・オブ・勉強の哲学

 

自己啓発本を偽装した哲学書」、『勉強の哲学』はいかにして書かれたかを解き明かすドキュメントであり、執筆メソッド・思考術に関する良書。そこでは哲学・思想の言語が用いられていることを考えれば、これも哲学書・思想書として分類できるだろう。紙 + 手書きによるアイデア出しから、TwitterEvernoteなどのツールを駆使しつつ、WorkFlowyによって構造化されたアウトラインによる分析・検討、時には他人との対話……というプロセスを経て、あの恐ろしくリーダブルな哲学書が執筆されたことがわかる。わたし自身すでに使っているツール、書き方も紹介されていたりするんだけれど、それがどういう風に意味づけられるのか、を再確認させてくれるところも面白かった。

関連エントリー

sekibang.hatenadiary.com

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AirPods買ったんだ日記

https://www.instagram.com/p/BjcO8C4Fmu1/

#物欲番長 最近ハンズフリー通話しながら移動することが増えてきたので、AirPodsが欲しいなぁ、アレ、良いのかなぁ、と思っていた。で、たまたまクレカのポイント確認したら、すげえポイント溜まってたので、それを使って。俺も耳からうどんを生やしている人に。接続方法の簡単さやiPhone、Macとの連携の良さ、そして「まるでつけてない感覚」はかなり良い。音質がカナル型と比べるとアレだが、これは良いな。ところで、ハンズフリー通話、アレ、未来人になったみたいな気分になるから、やっているあいだ、いつも軽いドヤ顔です。

Apple AirPods 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 マイク付き MMEF2J/A

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マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 第1篇 スワン家の方へ』

失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

 
失われた時を求めて〈2〉第一篇 スワン家の方へ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

失われた時を求めて〈2〉第一篇 スワン家の方へ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

 

先日読んだジョゼフ・チャプスキの『収容所のプルースト』からの流れで、ずっと読み直したいと思っていた『失われた時を求めて』の再読にとりかかった。過去のブログ記事を検索してみると、最初に読了したのが2007年、その2012年には1巻だけ読み直していた。およそ、5〜6年の周期で読み直しにチャレンジしているようだが、前回完走に失敗しているので今回は見事走り抜きたい。なお、読んでいるプロセスはTwitterで実況している。

 ところで、わたしはあまり過去に読んだ本の再読ってしないタイプなのだが、再読って良いものだな、って思いもする。最初に読了したとき、わたしにはまだパリを訪れた経験がなかったし、19世紀末、20世紀初頭のパリの文化についても知識がめちゃくちゃ浅かった。それが今やパリは3度訪問しているし、プルーストの生きた時代についての知識もチャプスキやもちろん鹿島茂の著作などでも得られている。昔よりも「読めるようになった」という実感があって楽しいし、そう、今、わたしは33歳なんだけれども、2巻の「スワンの恋」の時間軸におけるスワンの同年代だったりするわけで、インターネット的な言葉を用いて表現するのであれば「わかりみ」がすごい。

 こういう記述とかすげえグッとくる。30歳過ぎたら、恋が向こうからやってきて「ほら、頑張れ」なんて鼓舞してくれない、自分で頑張って恋をしないと恋愛なんてできないんだよ、という感じ。そういうの、あるよね、と。

また、《語り手》の幼少時代における妄想の膨らまし方と、現実と出会ったときの幻滅の繰り返し、これは何度読んでも面白いし、今回の読み直しにおける発見は「こんなに面白いサブキャラが登場してたんだな」という気付きを得たりもしている。1巻におけるレオニ叔母と家政婦のフランソワーズとの掛け合いや、2巻におけるコタール医師の滑稽さ(メタファーや言い回しや謙遜を、なんでも文字通りに理解してしまう)とか最高だな、と思う。

関連エントリー

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仕事用のリュックを新調した

https://www.instagram.com/p/Bi38l2aFoRd/

#物欲番長 渋谷でポコっと時間が空いたので、ボロくなっていた仕事用のリュックを新調。前回に引き続き、Incaseのにした。いま、かなりノマドワーカー的な働き方をしていて、各種の充電コードやらWi-FiルーターやらPCやら資料やらノートやらなにやらで荷物が増えているので、仕切りがいっぱいあるのがありがたい。

ブログの過去記事を調べたところ、前にIncaseのリュックを買ってから4年以上経っていた。渋谷の西武で23000円(税抜)だったが、Amazon並行輸入品だとだいぶ安いな……(でも、実際にモノを見たサービス料とでも考えよう。脱ネット通販だ)。

ダニエル・カーネマン 『ファスト&スロー: あなたの意思はどのように決まるか?』

 

ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学の大家、ダニエル・カーネマンの著作を読む。面白いんだが、ヴォリュームが多すぎて正直後半は飽きた(帯では「プライベートやビジネスで、よりよい決断への道筋を示す必読のノンフィクション」とあるが、これは明らかに煽りすぎだろう、と思う)。従来の経済学が想定してきた人間観、つまり、人間は合理的な判断を常におこなって意思決定をおこなっている、というものから、現実の人間像がいかにかけはなれているかを心理学のアプローチで解き明かすような本。

本書では人間が意思決定・判断をおこなう際の脳の働きを「システム1」と「システム2」のふたつにわけて記述されている。前者が直感的な「速い思考」、後者が熟慮をおこなう「遅い思考」。で、人間の意思決定プロセスにおいてはこのシステム1がまず先頭に立って働いてしまうので、ちょっと考えればわかるような問題でも間違えがちだったりする。いかに人間の脳がズルをしがちなのか、サボりがちなのかがよくわかる。

2018年4月に聴いた新譜

New Material

New Material

 
ACT OF TENDERNESS [12 inch Analog]

ACT OF TENDERNESS [12 inch Analog]

 

4月は心が擦り切れるような日々を送っていたため、新譜の印象があまり残っていないのだが、tdさんのブログで知ったこの2枚はかなり好き。PreoccupationsはJoy Division的なロックンロールであって嫌いになれるわけがなく(デンマークのIceageを彷彿とさせる。Iceageも新譜出すんだな)、シンディ・リーはゾンビ化したMy Bloody Valentineのような音響と、The Doors的な色っぽさと暗さ、シド・バレット的なポップさを感じ、素晴らしかった。


Preoccupations - Disarray (Official Video)

 

ニヒリスティック・グラマー・ショッツ

ニヒリスティック・グラマー・ショッツ

 

 

Geography [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC564)

Geography [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC564)

 

  

MY DEAR MELANCHOLY

MY DEAR MELANCHOLY

 

 

魚図鑑

魚図鑑

 

 

What is Love?

What is Love?

 

 

PATIO

PATIO

 

 

マーラー(1860-1911) :交響曲 第3番 ニ短調[2枚組]

マーラー(1860-1911) :交響曲 第3番 ニ短調[2枚組]

 

 

 

Mahler: Symphony No. 6 in A Minor

Mahler: Symphony No. 6 in A Minor "Tragic"

 

 

Martinu: Double Concertos for

Martinu: Double Concertos for

 

 

Dowland: Lachrimae

Dowland: Lachrimae

 

 

Haydn: Piano Sonatas Nos. 32, 40, 49, 50

Haydn: Piano Sonatas Nos. 32, 40, 49, 50

 

バイエルン放送響のマーラーハイドンの録音はよく見たら全然新譜じゃなかった(Apple Musicのカタログに入ってきたのが最近だったみたい)。どちらも録音が優れていて「ほー、これはこういう音楽だったのか」と感心させられる部分があった(とくにマーラーのほう)。

クレッセント・ムーン

クレッセント・ムーン

 

そういえばキップ・ハンラハンの新譜もCDで買っていた。Apple Musicで聴けないと容易にスルーしてしまうなぁ……。良くも悪くもいつものキップ・ハンラハン、という内容。

息子とGW

https://www.instagram.com/p/BiLPcqmFFJk/

息子にとってはじめてのゴールデン・ウィークがやってきた。車を買ったので車で帰省してやろうかと思ったが「渋滞中に機嫌が悪くなられると、しんどいよね」という判断から断念。転職以降激減してしまった息子とのふれあいタイムにあてている。

生後、9ヶ月が経過した。育児書によれば「リズムにあわせて体を動かすコもいる」らしい。おお、そうか、と思って、生まれて間もない頃に実験的に聴かせていたカール・クレイグとかホアン・アトキンスなどのガチガチのテクノを再度聴かせたりしていた。


Juan Atkins - Move Mix

言うまでもなく、楽しんでいるのは大人、というか俺のほうであって、息子をエルゴで抱っこしながら、こういうレコードをかなりの音量で再生して、小刻みにリズムをとっていると息子は即寝てしまう。

ラの音のラッパ No.3182

ラの音のラッパ No.3182

 

これまでパーカッションのように床に叩きつけるしかできなかったラッパのおもちゃを急に吹き出したり、目の前でピアノを弾いていたら近寄ってきて鍵盤に手を伸ばしたり、順調にそちらの道への方向付けが進んでいるのかもしれない。

https://www.instagram.com/p/BiIgSiYlk-d/