妻の誕生日を祝うため、代々木のビストロ・ダルテミスへ。経営方針が変わってメニューも少し変わったそうだけれど、料理はむしろパワーアップしている気さえする(名物のブーダンノワールが無くなったのは残念)。ごちそうさまでした。
ブルゴーニュのシャルドネ。これ、普通に食べるブドウみたいで美味かった。
ブルゴーニュのピノ・ノワール。軽やかでフルーティだけれども、トゲトゲしたところがなくて良かった。
ワインは珍しく白をメインに。食後酒にシェリーを2杯。
妻の誕生日を祝うため、代々木のビストロ・ダルテミスへ。経営方針が変わってメニューも少し変わったそうだけれど、料理はむしろパワーアップしている気さえする(名物のブーダンノワールが無くなったのは残念)。ごちそうさまでした。
ブルゴーニュのシャルドネ。これ、普通に食べるブドウみたいで美味かった。
ブルゴーニュのピノ・ノワール。軽やかでフルーティだけれども、トゲトゲしたところがなくて良かった。
ワインは珍しく白をメインに。食後酒にシェリーを2杯。
井筒俊彦訳による『コーラン』を読み終える。訳者による『『コーラン』を読む』の内容を思い出しながら。この本が神との契約に関する本であること、商人文化のなかから生まれてきた宗教であること。これらを押さえながら読んでいくと、この聖典が、先行するユダヤ教、キリスト教の聖典とどういったキャラクターの違いを持つのかがわかってくる。旧約聖書や新約聖書の登場人物も盛んに登場し、さながら先行する聖典の二次創作的な雰囲気もあるのだが、あれをするな、これをするな、という戒律の盛り込み方が、とにかく多い。そして、しちゃいけないことをするとどうなるか、つまりは、神との契約不履行(というか神に対する債務不履行に近いか)の場合、どういう目に合うかまでしっかり書いてある。
ここに書かれた内容のどこまでが現代のイスラム法に反映されているのかわからないけれど、結婚・離婚に関する部分とか普通に面白い。訳者が解説で「物語性に欠けるので旧約聖書・新約聖書のようには読めない」と書いているのだが、異文化に触れるためのテクストとしてかなり興味深い本だと思う。旧約聖書の登場人物たちやイエス、聖母マリアが登場しているところを読むと、ユダヤ教、キリスト教のレガシーをどれほど引き継いでいるのかも推し量れる。
あと面白いのは、井筒がこの翻訳にどういう思いで取り組んだのか。「翻訳不可能なものをどんな風に日本語化するのかにめちゃくちゃ悩んだ」と上巻、下巻の解説で触れている。ちょっとね、この文章がまるで日本語ロック論争みたいで。そもそもコーランの翻訳自体がイスラム法で禁じられているらしいんだけれど、それを偉い学者に聞いたら「翻訳はダメだけど、コーランの日本語解説として出したら大丈夫」と言われたというエピソードも面白い。
鹿島茂が「歴史探偵」となってパリに残された建物や地名に隠された秘密を紐解く、という本。有名な観光スポットにフォーカスを当てているのではなく、パリを歩いていてちょっと目につくもの、あるいは、歴史的なパリの街並みに紛れてしまって全然注目されないものを多く取り上げているのが楽しい。かなりマニアックな観光ガイドとしても読めそう。知ってる建物、行ったことがある建物がでてくると、嬉しいものです。いつか4度目のパリに行く機会があったら、振り返りたい一冊。
16歳でデビューし、74歳まで現役を続けたプロレス界の「鉄人」、ルー・テーズの自伝。プロレス・格闘技関連の本には基本あまりハズレがないのだが、本書も面白かった。デビューが1933年、現役最後の試合が1990年だから、戦前から20世紀末までプロレス界に身を置いた人物の話なので、面白くないわけがない。戦前のアメリカのプロレス業界が、戦後に組織が統一されていき、テレビの登場によってプロレスの内容自体が「テレビ映えするもの」へと変遷していくところが読み取れる点がとても興味深い。一種の歴史書、とも言えよう。
テーズ自身は結構地味、と言えるほど真面目な人っぽい感じが伝わってくるもの良かった。怪我で長期休場を余儀なくされているあいだに養鶏場でアルバイトをしていた、とか書いてあって。すでに世界王者を経験しているレスラーが、一生懸命ブロイラーを育てていた姿を想像すると、かなり楽しい。
なお、本書はプロレス・ライターの流智美による「翻訳」という体裁をとっているが、翻訳者がかなり内容を改変している部分があると思われる(現役晩年から不自然なほど日本のプロレス界とのつながりがフィーチャーされていたりする)。テーズ自身が自費出版した自伝を元にしているらしいのだが、翻訳権の記載などどこにもなく、かなり謎。
義父母との会食。義父いきつけのお店にて、大変美味しいものをいただき。厚岸と兵庫の牡蠣の食べ比べ、兵庫の牡蠣のほうが明らかに年数が経っていて、味も良いのに厚岸の方が高かったのが謎。紹介され間違えた可能性もある。