sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2017年2月に聴いた新譜

2月はプリンスのワーナー時代のアルバムがApple Musicで聞けるようになってたので、ずっとプリンスばっかり聴いていた気がするが、結構新譜もチェックした。

4EVER

4EVER

 

 

 Erik Hassle / Innocence Lost 

Pathetic

Pathetic

  • Erik Hassle
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 スウェーデンのSSW、エリック・ハッスルの新譜。アルバム2局目に収録された「Pathetic」がプリンス・マナーな大名曲。プリンス死すとも、プリンス死なず、的なことを考えたくなる。フィジカル・リリースはないのかな……。 

 Matt Martians / The Drum Chord Theory

The Drum Chord Theory [Explicit]

The Drum Chord Theory [Explicit]

 

 The Internetの人のソロ・アルバム。タイトルからロバート・グラスパー周辺のジャズ meets ヒップ・ホップ感が醸し出されているけれども、内容もそんな感じ。全編でエレピが鳴りまくっている。

Chris Thile & Brad Mehldau / Chris Thile & Brad Mehldau

Chris Thile & Brad Mehldau

Chris Thile & Brad Mehldau

 

 当代きっての人気ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーと、Punch Brothersのフロントマンであり、マンドリンの名手、クリス・シーリーによるデュオ。わたくし、あんまりブラッド・メルドーってちゃんと聴いてないんですけども、このアルバムは良かった。ちょっとブラジルのバンドリン奏者、アミルトン・ヂ・オランダとピアニストのアンドレ・メマーリのデュオを思い出させる。The Great American Music って感じ。

G. RINA / LIVE & LEARN

G.RINA リヴアンドラーン

G.RINA リヴアンドラーン

 

 土岐麻子の新譜にも楽曲を提供していた「シンガーソングビートメイカー」、G. RINAの新譜。土岐麻子も参加しているがほかの客演も良くて。とくにunderslowjamsのyoshiroのヴォーカルがとても好きだった。ディスコ、フュージョンAORの雰囲気がとても強くて、とても今っぽいアルバム。なんかシンセとエレピが、Wether Reportかよ、みたいな曲があったりして。

Tito Jackson / Tito Time

ティト・タイム

ティト・タイム

 

 こちらは先月書き忘れたもの。ティト・ジャクソン、63歳にして初のソロ・アルバム。これ、こないだ仙台で友達と遊んでたときに「驚きのジャケットのダサさ」ということでネタになったんだけれども、なかなかの秀作。ジャケットからは想像できないほど、すげーモダンなアルバム。NONA REEVES西寺郷太によるリミックス曲も聴きどころ。

ねごと / Eternalbeat

ETERNALBEAT(通常盤)

ETERNALBEAT(通常盤)

 

 Number Girlっぽいジャギジャギのギターがとても好ましかったねごとが驚きの転進で、ナンバガからSupercarの最後の方みたいに。プロデュースに益子樹も絡んでて、結構そのままな感じである。ギターのコ、どう思ってるんだろうか。悪くはない。

Syd / Fin

Fin

Fin

 

 これもThe Internetのメンバーのソロ。ジャケもいかついし、音もすごいシンプルで非常に締まった今様R&Bなのだが、声は結構かわいい。

Zion.T / oo

Zion.T アルバム - OO

Zion.T アルバム - OO

 

 今月のK-PopはZion.T。2曲目の「The Song」のアレンジがモータウンっぽくて、それだけで参った。

Sampha / Process 

Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)

Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)

 

 今月プリンス以外で一番聴いたかも。曲がとにかくキレイだし、西アフリカっぽいリズムの要素がはいっている(気がする)。すごく今っぽいアルバムで良かった。Thundercatのアナログ予約をキャンセルして、こっちを注文した。

Thundercat / Drunk

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]  (BRC542)

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC542)

 

 で、Thundercat。旧作はかなり好きで、今作も期待してたんだけど、やや散漫な印象。アナログを注文してたんだけど、10インチの4枚組ボックスという仕様であって「これ、家でアナログで聴いているイメージがわかないわ」と思ってキャンセルしてしまった。歌モノは結構良い。ジャケット写真も最高だ。しかし、それ以外が「バカテクベーシストのソロアルバムにありがちな感じ」に聞こえてしまう。

Juliana Kehl / Lua Full

Lua Full

Lua Full

 

 えらい久しぶりにMPBの新譜を聴いた気がする。もう、アドリアーナ・カルカニョットみたいな低めの声が心地よい。ここ数年のMPBのトレンドをひとつのアルバムに凝縮したような一枚だと思う。一曲目、モレーノ・ヴェローゾ周辺の人がプロデュースしてそうな音だし。

Second Woman / E/P

E/P

E/P

 

 これも「IDM(っていうんですか、こういうのは)とか久しぶりに聴くわ〜」と思わされた音。刺さるような電子音にハチャメチャなダブ処理かけて、っていうのが終始続いて、大変男気がある音というか。すごいカラい。原宿とかでやべえ格好している男の子が自分をダークな人間だと演出したくて聴いてそうな音楽だが、そういうの懐かしい感じがあって良い。

Jose James / Love in a Time of Madness

Love in a Time of Madness

Love in a Time of Madness

 

 ホセ・ジェイムズの新譜も、ザ・今様R&Bって感じで。それ以外に特段の感想がない。もちろん良いです。

Julie Byrne / Not Even Happiness

NOT EVEN HAPPINESS

NOT EVEN HAPPINESS

 

 サンファと同じぐらいジュリー・バーンは聴いた。これは新鮮だったね〜。ファイストとかジョニ・ミッチェル、そしてヴァシュティ・バニヤンを想起させるSSW。ザ・シンガーソングライター然とした人の音楽をたまに聴くと、ホントに心が表れる。たいへん親密な空気感のある音楽。