2月はプリンスのワーナー時代のアルバムがApple Musicで聞けるようになってたので、ずっとプリンスばっかり聴いていた気がするが、結構新譜もチェックした。
Erik Hassle / Innocence Lost
スウェーデンのSSW、エリック・ハッスルの新譜。アルバム2局目に収録された「Pathetic」がプリンス・マナーな大名曲。プリンス死すとも、プリンス死なず、的なことを考えたくなる。フィジカル・リリースはないのかな……。
Matt Martians / The Drum Chord Theory
![The Drum Chord Theory [Explicit] The Drum Chord Theory [Explicit]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61%2BwIBE6hwL._SL160_.jpg)
The Drum Chord Theory [Explicit]
- アーティスト: Matt Martians
- 出版社/メーカー: Three Quarter
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: MP3 ダウンロード
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The Internetの人のソロ・アルバム。タイトルからロバート・グラスパー周辺のジャズ meets ヒップ・ホップ感が醸し出されているけれども、内容もそんな感じ。全編でエレピが鳴りまくっている。
Chris Thile & Brad Mehldau / Chris Thile & Brad Mehldau
当代きっての人気ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーと、Punch Brothersのフロントマンであり、マンドリンの名手、クリス・シーリーによるデュオ。わたくし、あんまりブラッド・メルドーってちゃんと聴いてないんですけども、このアルバムは良かった。ちょっとブラジルのバンドリン奏者、アミルトン・ヂ・オランダとピアニストのアンドレ・メマーリのデュオを思い出させる。The Great American Music って感じ。
G. RINA / LIVE & LEARN
土岐麻子の新譜にも楽曲を提供していた「シンガーソングビートメイカー」、G. RINAの新譜。土岐麻子も参加しているがほかの客演も良くて。とくにunderslowjamsのyoshiroのヴォーカルがとても好きだった。ディスコ、フュージョン、AORの雰囲気がとても強くて、とても今っぽいアルバム。なんかシンセとエレピが、Wether Reportかよ、みたいな曲があったりして。
Tito Jackson / Tito Time
こちらは先月書き忘れたもの。ティト・ジャクソン、63歳にして初のソロ・アルバム。これ、こないだ仙台で友達と遊んでたときに「驚きのジャケットのダサさ」ということでネタになったんだけれども、なかなかの秀作。ジャケットからは想像できないほど、すげーモダンなアルバム。NONA REEVESと西寺郷太によるリミックス曲も聴きどころ。
ねごと / Eternalbeat
Number Girlっぽいジャギジャギのギターがとても好ましかったねごとが驚きの転進で、ナンバガからSupercarの最後の方みたいに。プロデュースに益子樹も絡んでて、結構そのままな感じである。ギターのコ、どう思ってるんだろうか。悪くはない。
Syd / Fin
これもThe Internetのメンバーのソロ。ジャケもいかついし、音もすごいシンプルで非常に締まった今様R&Bなのだが、声は結構かわいい。
Zion.T / oo
今月のK-PopはZion.T。2曲目の「The Song」のアレンジがモータウンっぽくて、それだけで参った。
Sampha / Process
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Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)
- アーティスト: Sampha,サンファ
- 出版社/メーカー: Young Turks
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: CD
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今月プリンス以外で一番聴いたかも。曲がとにかくキレイだし、西アフリカっぽいリズムの要素がはいっている(気がする)。すごく今っぽいアルバムで良かった。Thundercatのアナログ予約をキャンセルして、こっちを注文した。
Thundercat / Drunk
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Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC542)
- アーティスト: THUNDERCAT,サンダーキャット
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / BRAINFEEDER
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: CD
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で、Thundercat。旧作はかなり好きで、今作も期待してたんだけど、やや散漫な印象。アナログを注文してたんだけど、10インチの4枚組ボックスという仕様であって「これ、家でアナログで聴いているイメージがわかないわ」と思ってキャンセルしてしまった。歌モノは結構良い。ジャケット写真も最高だ。しかし、それ以外が「バカテクベーシストのソロアルバムにありがちな感じ」に聞こえてしまう。
Juliana Kehl / Lua Full
えらい久しぶりにMPBの新譜を聴いた気がする。もう、アドリアーナ・カルカニョットみたいな低めの声が心地よい。ここ数年のMPBのトレンドをひとつのアルバムに凝縮したような一枚だと思う。一曲目、モレーノ・ヴェローゾ周辺の人がプロデュースしてそうな音だし。
Second Woman / E/P
これも「IDM(っていうんですか、こういうのは)とか久しぶりに聴くわ〜」と思わされた音。刺さるような電子音にハチャメチャなダブ処理かけて、っていうのが終始続いて、大変男気がある音というか。すごいカラい。原宿とかでやべえ格好している男の子が自分をダークな人間だと演出したくて聴いてそうな音楽だが、そういうの懐かしい感じがあって良い。
Jose James / Love in a Time of Madness
ホセ・ジェイムズの新譜も、ザ・今様R&Bって感じで。それ以外に特段の感想がない。もちろん良いです。
Julie Byrne / Not Even Happiness
サンファと同じぐらいジュリー・バーンは聴いた。これは新鮮だったね〜。ファイストとかジョニ・ミッチェル、そしてヴァシュティ・バニヤンを想起させるSSW。ザ・シンガーソングライター然とした人の音楽をたまに聴くと、ホントに心が表れる。たいへん親密な空気感のある音楽。