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文化的消費活動の日記

2021年2月19日、あるいはお遊戯会のBD

起床

7時ごろ。朝食後に腹筋だけする。

昼食後、スケボーを持って外へ。坂でものすごいスピードがでてめちゃくちゃな恐怖を味わう。高速だとちょっとの体重移動でグラグラに曲がってしまい、こんなんなるの!? ってなった。スケボーでいきつけのコーヒー屋にいき、豆を買う。俺が思うUSウェストコーストっぽいライフスタイル。実際には海は遠いし、しがない住宅地だが。さらに公園に行っていつものように練習。移動だけでかなり足が疲れてしまい、集中力に欠いた。

 J Dilla / Welcome 2 Detroit

Welcome 2 Detroit - The 20th Anniversary Edition [Analog]

Welcome 2 Detroit - The 20th Anniversary Edition [Analog]

 

 死後10年以上経過した今なお現代ヒップ・ホップに多大な影響を残し続けているJ Dillaのソロ・アルバム、20周年記念エディションを聴きながら午後の仕事。インスト版がめちゃめちゃ良い。名前はもちろん存じ上げていましたが、しっかりと聴くのはこれがはじめてか? よく覚えていない。バイオグラフィーを調べたら元オペラ歌手とジャズベーシストの両親のもとに生まれた人、とかで、全体的にまとっているソフィスティケイトされた感じは、そういう出自が反映されたものなのかなあ、と思う。ジャケットの写真なんか悪そうなのにね、悪そうだけど、Tシャツは真っ白でキレイで、それが印象的かも。

ユニクロのアプリでジーンズのクーポンをもらったのでスキをみて取りに行く。店内を軽く見たが、スタンドカラーのコットンシャツの生地がキレイでちょっと欲しくなったが、シャツを着ることがまれすぎるし、そもそもシャツなんかいっぱい持っているのでスルー。ついでにスタバでコーヒーを買って帰る。ユニクロの冊子ももらって帰ってきたが、毎度そのへんのカルチャー雑誌より内容が良い。

カルロス・アギーレ & ヨタム・シルバースタイン / En el jardin

EN EL JARDIN

EN EL JARDIN

 

 イスラエル出身のギタリストとカルロス・アギーレのデュオ作。このヨタム・シルバースタインという人のプレイは、最近のジャズの人、という感じのトーンの作り方。ギラッド・ヘクセルマンとか、カート・ローゼンウィンケルに共通する柔らかい音色。

内田光子 サイモン・ラトル BPO / ベートヴェン ピアノ協奏曲全集

 内田光子ベートーヴェンの協奏曲はザンデルリンクとの録音を聴いた記憶がある。これは2010年のBPOとのライヴをパッケージしたもの。活き活きした「記録」的な録音だと思う(ザンデルリンクとの演奏は、もっと落ち着いていて「作品」的な録音)。ラトルの指揮によるBPOもメリハリがついて活力を感じる。

仕事を終えてヱビス。Hがお遊戯会のBDを持って帰ってきたので観る。たっけえなぁ、と思って買ったが観ると面白い。リピありです、って気持ちになる。

夕食とともにこないだの残りの白ワイン。

ストレッチ。風呂。

寝かしつけで元寇の話を何故かしていて、それから日本史の学び直しをしたい気持ちになる。日本史選択じゃなかったせいで記憶がカス。

Twitterでそんなことを呟いたら教えてもらった本。注文しておく。

起き出してヱビス

木下惠介 『喜びも悲しみも幾歳月』

喜びも悲しみも幾歳月

喜びも悲しみも幾歳月

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 佐田啓二の演技がもっと観てみたくて。木下惠介は初めて観る。1957年。佐田啓二が父親の葬式をやって見合いをして高峰秀子を嫁にして仕事場の灯台に連れ帰ってくる、という、え、そんなバタバタした結婚あるの、と驚愕する。その流れで登場する狂気におかされた女!(こわい!)そこから泣かしにかかる!! すごい!!! 開始20分でここまでドラマを作るか!!! しかし、その後が長え! 長くじっくりと時間をかけて感情の波を作ってくる。が、それにしても長さを感じる。最後のシーンの濃霧のなか、坂道を歩いていくシーンは、キアロスタミの『友達のうちはどこ』みたいだった。
金はめちゃくちゃかかっている感じがあるが、すごい地味な使い方。たとえば、アメリカの戦闘機に狙われる灯台のシーンで建物にカモフラージュをかけて撮影してみたり。それにしても佐田啓二は良い。不完全なちょっと抜けたところのある男性を演じるのによくはまる。あと老けメイクの高峰秀子がちょっと二階堂ふみに見える。