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文化的消費活動の日記

2024年1月19日、あるいは精神分析んぼ

7時近くまで寝る。疲れていた。起き抜けに狂人からのメッセージがやたらと来はじめる。うんざり。当該のスレッドをとりあえずミュートした。

本邦の総理大臣が自らの派閥の解散を検討、というトピックに対して「なんか悪いことをしたの?」とHが問う。昨晩の出来事。「お金を隠してたんだって」と説明すると「逮捕されればいいのに! 逮捕されないの!?」と言っていた。「偉い人は、自分がやった悪いことをほかの人のせいにするんだよ。そういうのって良いと思う?」と訊ねると「ダメ!」とのことだった。俺もそう思う。

ジム、背中。背中が痛いがデッドリフトにはあまり関係なさそうだったので90kgでやる。帰宅後、ストレッチをしながら『美味しんぼ』の冷やし中華回を観る。

Fさんが言うように冒頭からものすごいテンポで進み、海原雄山との対決が設定されていく小気味よさを持つ優れたエピソード。勝負の結果は山岡の負けで終わるのだが、その負けざまは山岡の神経症的なこだわりに対して、さらに海原雄山が被せてくる、というパターン。『美味しんぼ』を構造的に分析するならば、こうした神経症的な勝負(ホンモノの追求)のパターンに対して、脱構築的な勝ち筋を見せるパターンも指摘できよう(初回のあん肝回など)。こう考えると『美味しんぼ』も実に精神分析的な構造を持つ物語だ。管見の限りだが、山岡がホンモノの追求をした回、つまりは〈法〉に挑もうという回で勝てている回はなく、〈法〉を馬鹿にし、倒錯者として振る舞った回でしか勝てていないのではないか。

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