4時半過ぎまで寝る。朝のウォーキングをする。良い季節。帰宅後『新古今和歌集』を眺める。
あかなくに散りにし花のいろいろは残りにけりな君が袂に(大納言経信)
かへり来ぬむかしを今とおもひ寝の夢の枕に匂ふたちばな(式子内親王)
良い。
朝からキャッチボールなどしにいく。
見たことない蛾を見かける。キョウチクトウスズメという南方の蛾らしい。気候変動の影響か。
昼食はおにぎり屋で買ってきたおにぎり。食後に昨日仕込んだはちみつレモンでレモンスカッシュを作る。木の上でこないだまで熟させていたので皮まで柔らかく美味い。
その後、昼寝。起きてまた『新古今和歌集』を眺める。
とふ人もあらし吹きそふ秋は来て木の葉に埋む宿の道しば(藤原俊成女)
掛詞を使いまくりながら、秋の寂しげなイメージを喚起させて素晴らしい。現代語訳するならば「飽き(秋)てしまったのだろう、尋ねる人もいない(あらし)憂鬱な(埋む)宿の道には、秋の嵐の風で吹かれた木の葉で埋もれてしまっている」ぐらいだろうか。木の葉(このは)の音は、「来ぬ」にもつながる。
おやつにジェラート屋へ。ブリオッシュにジェラートを挟んでもらった。ふと高校の売店で売っていたアイスパンのことを思い出す。
さらにHのサンダルを買いに行く。毎年買い替えているが、毎年値上がりしている。
夕食の片付けをしながら韓国のサックス奏者、キム・オキのアルバムを聴く。素晴らしい。昨今のアメリカ西海岸におけるヒップ・ホップやアンビエントと交雑したジャズの流れも汲みつつ、ファラオ・サンダースやガトー・バルビエリのようなブロウで泣かせるメロウな楽曲群。ひょっとして、と思ったがNST & The Soul Sauceとも交流がある人らしい。