sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2024年4月27日、あるいは「エドワード・ヤンの恋愛時代」

6時まで寝た。朝食や些事を済ませて出かける。まだ昨日の「悪は存在しない」の余韻がすごい。駅まで歩いている途中、こないだ目撃報告をしてくれた美容師さんとすれ違った。余裕をもって出たはずが山手線が止まっててギリギリ。

 
 
 
 
 
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エドワード・ヤンの恋愛時代」。MさんとTと3人で。みんな満足しながら中華屋でランチ。その後、Mさんとお茶。終わって表参道で気になってたジャケットを見る。欲しかった色は売り切れていた。

夜、新しいサイズのオーダーシャツが3枚届いていたので、パンパンになったオーダーシャツを全部捨てた。

昨日から『新古今和歌集』を眺めはじめた。岩波文庫のはとくに解説や訳などがついてないのでキツいかな、と思いきや、まぁまぁ読める。丸谷才一に乗っかってるだけではあるのだが、藤原定家のセンスはすごい。

霜まよふ空にしをれし雁がねのかへるつばさに春雨ぞ降る

この飛んで帰っていく雁の翼に春雨が降っている、というヴィジョン! おそらくそんなものは現実には見えもしないであろうに定家のキャメラはしっかりとその姿を捉えている。

それ以外にも心に引っかかる歌がいくつかある。たとえば、

梅のはな誰が袖ふれしにほひぞと春や昔の月にとはばや(右衛門督通具)

など、色っぽくもありつつ、切ない。