sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2022年12月14日、あるいは座席

4時半に起きる。体調が治りきっているかわからないまま、ルーティンのある日常へ復帰。起きた瞬間は空腹を感じるほどだったが寝起きのプロテインを飲んだらやや具合が悪くなってくる。英語ルーティン。

今日から読む本。杉並ペンギンズの『泥縄日記 二〇二一年』。朝食後に少し読む。めっぽう面白い。

仕事前にジム。胸、腕。

NEFERTITI

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ひさびさに聞き直す。第2期黄金クインテット。学生時代、「ホームページ」の時代、オーケストラ部の先輩(すでに卒業していたがよく顔を出していた人)のサイトで冒頭の「Nefertiti」におけるアドリブ概念のひっくり返し(サックスとトランペットはずっとテーマを吹いていて、リズム隊が延々と自由にやっている)について語っていたことを思い出す。マイルスの多くをあのサイトで学んだ。太ももにネフェルティティの刺青をしているWともずいぶん会っていない。元気だろうか。音楽に興奮して2周聴く。ハービー・ハンコックトニー・ウィリアムスがすごすぎる。グリッド化されてとらえらる拍節のイメージを自由に変化させていく凄まじさ。マイルスが「トニーはとにかくすごい」とベタ褒めしていたのも納得。

帰り道、何気なく貸しビルに入ってるテナントの看板に目をやると歌舞伎役者の後援会事務所の文字に気づく。歌舞伎役者の後援会ってどんなことするんだろう。

帰りの電車のなかで、座りたそうな女性が降りそうな女性のムーヴを見て高速で移動してきた(しかし降りそうだった女性は降りない)。その後、別な女性が空いた席に椅子取りゲームのような速度で座っているのを見た。席争いをする人を見るのがすごく嫌。通勤ラッシュ時に溝の口大井町線に乗り換えるときのあの慌ただしさに巻き込まれている感じを思い出してしばらく嫌な気持ちが続く。

ある会社の人の話を聞いていて「当社は部活動が盛んで〜」みたいなアピールをされ、その瞬間に心のシャッターが降りた。会社のなかに部活動がある、という構造自体が「会社は学校じゃねぇんだよ」で、その学校的なノリが耐えられない。いまの勤務先も「部活動」でアピールしている部分があるが、その内輪ノリのエネルギーを外向けに使いませんか、と思う。一方で「学校馴染み」が良い健常者にはそのようなアピールが普通に刺さるのかも知れず、素直に刺さる層を企業は欲しがる、のだとしたらその戦略は正解なのだろう。俺が要らない側の人間だ、ということだ。