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文化的消費活動の日記

東浩紀 『観光客の哲学 増補版』

 

2017年に出た本の増補新版。

この年はほかにも面白い人文書がいろいろあったと記憶している。当時の感想を読み直すと相当感銘を受けているが、今なお本書の議論は面白いと思うのだが(増補部分には特別感心しなかった)当時よりもより「友か、敵か」を迫られる状況に追い込みがかかったような昨今からすると、いささか冷めた目で「ロマンティックだよね」みたいに思わなくもない。