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文化的消費活動の日記

2024年11月3日、あるいは見送った演奏家

断続的に目を覚ましつつ、5時過ぎまで寝る。熱は下がっていた。朝ジム。胸、腕、腹筋。帰宅後、Hに朝食を準備し、掃除。今日は月一の清掃活動と公園清掃のヴォランティアも。今日はHも参加。ひさびさに地域活動に顔を出したら成長に驚かれていた。

AとHが買い物にでかけたのでまたポリーニシューベルトを聴く。特別好きなピアニスト、というわけではなかったが、このシューベルトを残して世を去った、その素晴らしい幕引きぶりには、坂本龍一の晩年にも通ずるものがあると思うし(方向性はやや異なっているが)、これから自分の人生にこうして「見送った」とも言える音楽家がどれほど現れるだろうか、と思う。

昨日から読み進めていた『SPY×FAMILY』、コミックス既刊をすべて読み終える。とてもおもしろい。この人は鳥山明に強い影響を受けてたりするんだろうなぁ、という大道具・小道具の描き方が気にとまる。『Dr. スランプ』的にも思えてくる。

夕方、暗くなる前にHと公園で遊ぶ。すぐ暗くなる。アジリティ・トレーニングもした。帰宅後にすぐ風呂。

夕食後、角野隼斗の世界デビュー盤なるものを聴きはじめる。表題曲《Human Universe》は、疑バロック調のトリルと非バロック的な和声の共存が坂本龍一キース・ジャレットを想起させ、さらにティグラン・ハマシアン的なプログレッシヴな展開に接続されていくスケールの大きな楽曲だが、ここに名前をあげたどのピアニストよりもはるかにピアノが上手い。ヴィルトゥオーゾであるがゆえに作曲家としての想像力も拡張されているようだ。かなり素晴らしいのではないか。