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文化的消費活動の日記

藤原ヒロシ 『FRAGMENT UNIVERSITY 藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング』

 

藤原ヒロシの経歴や仕事を振り返りながらおこなわれた講義録。講義録、なのに講義中に紹介されていたであろうスライドの一部が掲載されていない(にも関わらず、本文中にはスライドを紹介している文言が入っている。「これは雑誌と書籍の発行部数のグラフなんですが」(グラフ掲載なし)みたいな)という舐めた作りの本なのだが、へー、スタバとも仕事してたんだ、みたいに新しく知る事実もあり面白い。HFについて、改めて、編集的な人、という印象を強く持ったが、このいい感じにズラしたり、足したりするセンス、っていうのは、日本のファッション史の文脈に位置づけて考えることもできるんだろうな、とか思う。歴史的に先行したモード・ファッションで海外から評価されたデザイナーが、先鋭的/挑戦的/挑発的な異化によって評価されたのに対して、ストリートからマイルドな異化を生み出した、みたいな。