sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年6月20日、あるいはあんこの食パン

起床

6時半。過去最大規模のインシデントで起きる。朝食は神戸のパン屋(トミーズ)のあんこが練り込まれた食パンを出していただく。こんなの毎日食べたら死んじゃうな、でも、邪悪な美味さ。あんこといえば、こないだ見た『未来のミライ』で麻生久美子が声をやっている母親役があんぱんにバターを塗って食べる、みたいなことをやっていた。が、ああいうのもあの映画は、ムッ、とくる要素だった。普通アニメにでてくる食事って美味そうに描かれることが多い気がするのだが。

筋トレ、肩、上腕三頭筋

レコードを少し聴いてから出かける。Hに新しいサンダルを買った。NIKEのエアリフト。靴屋では喜んでいたが果たして履いてくれるのか不安。

昼食はマクドナルド。厨房が見える席だったので、ずっと観察してみる。スタッフは動き続けている。すごい。マックのバイトは就活でも有利、というのが少し理解できる。これに対応できるコはたしかに有能なのだろう。

帰宅して「サンソン」……を聴きはじめたら、外に遊びにいく、というので聴きながらスケボーの練習をする。Hは最近スケボー動画をよく見て笑っていて、また興味が出てきたみたい。まともにボードの上で立てもしないのに階段からオーリーでジャンプしようとしていた。つまらなくならないようにボードの上に立つ練習をする(手を繋いで走って、途中でジャンプさせる)。かなりエキサイトしていた。しかし、蒸し暑さで汗だく。

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父の日のプレゼントもいただく。ありがたい。

糖質ゼロビールからはじめていく。

富野由悠季Gのレコンギスタ I: 行け!コア・ファイター』

「ターンエー」よりもはるかに最近観たのに全然思い出せない。30分ほどで中断。

さらに白ワインを飲む。

美味。かなり樽熟成が効いている。樽熟成が効いた白ワインが好きなんだな、たぶん。

ストレッチ。

実家に父の日ってことではじめてプレゼントを送った(今まで母の日しかやってなかった)。ひさしぶりに父親とLINEでビデオ通話する。

 
 
 
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金継ぎの続き。準備から片づけまで20分ってところ。

少し小説に手を入れる。こないだようやく最初に書きはじめた部分に到達したのだった。今回は頭から流れで書いていくのではなく、最初に思いついた場面がまずあって、そこにつながるように頭から書いていく、ということをやっている。明日以降、少しその「思いつき」の部分を微修正して、後ろ部分を書き足していきたい(ほとんど見通しがついていないのでどうなるものか……)。

2021年6月19日、あるいはソシエ

 起床

7時ごろ。朝食を食べながら「ウィークエンドサンシャイン」。ジュリアン・ラージの新しいアルバムがでていたのを知る。

宮崎駿崖の上のポニョ

朝から『ポニョ』を観る。何度も観たけどめちゃくちゃ良い。宗介の良い男ぶりに朝から涙が出る。

筋トレ、背中、腹筋。

Hの靴を洗い、掃除後、出かける。近所のステーキガストが一軒無くなっててショック!! まだ近くに一軒残っているから良いが、アルコール禁止と時短のせいだろうか。

昼食はちょっと良い回るお寿司。ボーナスも入ったし、ってことで。その後、ユニクロに行ったりしたが、自分のものは買わず。半年以上ユニクロで自分のものを買っていない。シンプルで使いやすそうなショートパンツに惹かれたが、そんなものはもう持っている。それにこの会社の企業としての倫理を懐疑しているので、なるべく使わないでおこう、と思っている。

帰宅して昼寝。

富野由悠季 『劇場版∀ガンダムII 月光蝶

ようやく劇場版の「ターンエー」も最後まで観た。ダイジェストでTVシリーズの記憶(21年前)を思い出しながらじゃないと訳がわからないのだが、終盤のコレン・ナンダーが復活したあたりから神展開で何度も震える。傑作だよなー。「ガンダム」が『魔女の宅急便』だとしたら、「Z」は『ナウシカ』、「ターンエー」は『ポニョ』(あるいは『千と千尋』)ってぐらい重要な作品。主人公、ロラン・セアックイノセンスな従者ぶり。ロランの周りの人物の方が動いていく。最後のソシエとの別れのキスも、涙するソシエに対して、あの感情が押し殺されたようなロランの素振りがまた素晴らしい。ロランにはソシエへの情はあっても、恋愛感情はない。というかそもそもが家の運転手にすぎないので、身分が違う。そこには乗り越えられないものが刻まれている。だが、あの別れにおいて、ソシエの気持ちを一旦は受けておく。理解は示す、しかし、受け止め続けることはない。そこもまた大人的である。『シン・エヴァ』のラストのシンジとアスカのようだ。さらに、あの投げ捨てられる金魚の意味(これも決定的でロランの気持ちがもしもソシエにあったならば、金魚は投げ捨てられることはなく、大事にされているはずだ)は、ソシエの最初からの気持ち(とそれにケリをつけること)を表しているわけで、富野作品のなかでも最も感情的な演出だ。書きながら気づくのは、実はこの物語において最も「ガンダム的な宿命」を負ったキャラクターはソシエだったのではないか。泣ける。

Zガンダム」の録画を観る。サイコガンダムが出てくる回。ホンコン・シティに迷惑かけすぎててヤバい。

その後、「古畑任三郎」の再放送を観る。古畑任三郎分倍河原から来てると知ってひと笑い。

夕食は家焼肉。寿司 → 焼肉とパカみたいな組み合わせになってしまった。肉はロピアで買った。最近社長の御曹司かなんかが、人気の女子アナと結婚したスーパー。ロピアの肉はコスパが良い、と思う。糖質ゼロビールと泡盛を飲む。

ストレッチ。風呂。

一週間ぶりに金継ぎ作業。木屎漆で埋めたところが乾いたらかなり水分が減ってヒケが出ていたので、錆漆で埋める。中塗りは明日に回す。

作業後、もう一本糖質ゼロビール。なんかエヴァの『Q』の新しいソフトが出るらしく(旧規格を持ってるわけではない)調べてたら時間が溶けた。画面解像度の規格もなんか色々あってツラい。

千葉雅也の「オーバーヒート」を読みすすめる。

2021年6月18日、あるいは音圧

起床

6時ごろ。筋トレ、胸、上腕二頭筋、腹筋。

ここ数日朝、Hが幼稚園にいって本格的に仕事をはじめるまでが眠くてツラい。

鷺巣詩郎 / Shiro SAGISU Music from "SHIN EVANGELION"

 シン・エヴァ鷺巣詩郎の音楽でもたせてる部分ってすげえあるよな、と思う。聴いているとまた映画が見たくなってくる(はやくソフト化してほしい)。

 
 
 
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5km。だんだん体重計に乗る前から「昨日あの数字だったから今日はこれぐらいかな」という感覚が正確になってきた。

夕方まで集中して仕事。

H.E.R. / Back of My Mind

Back of My Mind [Explicit]

Back of My Mind [Explicit]

  • MBK Entertainment/RCA Records
Amazon

H.E.R.の最新アルバムをちゃんとしたヘッドフォンで聴く。ものすごい音圧でぶっ飛んだ。骨伝導ヘッドフォンじゃ全然このアルバムの真価が伝わらない。音圧もまたアルバムの内容を大きく左右するなあ、そういう意味でも現代的なR&Bを象徴するような作品。Apple ロスレスがこのタイミングで来てよかったな、と思う。

糖質ゼロビールを飲み、泡盛

ストレッチ後、風呂。

Hは夕食後すぐに眠ってしまっていた。

小説はダラダラと酒を飲みながら3000字ほど。1時間で1000字ぐらいが限界のスピードなのかもしれない。

2021年6月17日、あるいは似顔絵

起床

6時前。前日映画を2本観たせいか、映画のような夢を見た。西川美和あたりが撮りそうな映像だった。主演は坂本龍一で、あのまんま「日本を代表する作曲家」という役どころ。その妻役(だれかは忘れた)はセンスがあって、インテリアのセレクトショップみたいなののオーナーかなにか。で、坂本龍一がひどい男で、妻のアシスタントの女とか、妻の友人と浮気しまくっている(いずれも妻よりどう見ても外見は劣るし、特別な才能があるわけでもない)。そしてそれは毎度バレるのだが、本人にはまったく悪気はない、というか、なんか本人は悪くないのにそういうことになってしまっている。あたかも自然の摂理のように他の女と寝てしまう。そういう話。話のオチまで夢では辿りつかなったが、面白い夢。

筋トレ、腹筋、下半身。

soundcloud.com

砂原良徳の対談コンテンツを聴きながら仕事。最近のAppleロスレスについての話から立体音響の話など面白い。気になってApple Musicのドルビーアトモス体験コンテンツみたいなのを聴いてみる。面白いけど、まあ、ヘッドフォン使わなきゃいけない、っていうのがなぁ。体感としての限界はこじんまりとまとまっている、っていうか。クラシックとかのコンテンツのほうが面白いのかもしれない(が、細部が聴こえる感じがするだけでそれによって感動が増すわけでも……)。何年か前、まだソニーの関連会社に勤めていた頃だったと思うが、吉田社長がイベントで「これからはimmersive(没入感がある)を求めていく」と発表していたことも思い出す。パノラマ的な発想の延長線上。自閉。

Liza / Done Is Done

 トロントの女性SSWの初EP。メロウが過ぎる!!

 
 
 
 
 
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5km。途中でかなり雨に降られる。だんだんペースをあげられるようになってきた。走るフォームも変えてみている。昨日の昼飯に塩分を取りすぎたせいか体重は増。反比例して体脂肪率は11.9%。

 
 
 
 
 
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帰宅したHに似顔絵をもらう。

糖質ゼロビール後、白ワイン。

ストレッチ。風呂。

執筆。1時間半で1600字ぐらい書けた。少し本を読んで寝る。

2021年6月16日、あるいは2回目

起床

6時過ぎ。夜中の雷のせいで睡眠の質が悪い。筋トレ、肩、上腕三頭筋

昨日決めた家具の振り込みをする。

シンエヴァの薄い本をもらうために映画のチケットをとる、が、豪雨で萎える。ダナーのブーツにレインコート的なものを着て完全防備で出かける。

移動中読みはじめる。ちくま学芸文庫にこの本の増補版があるっぽい。

 
 
 
 
 
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今回も「長いな」と思って観ていた。最後の10〜15分ぐらいが個人的な「卒業エピソード」みたいに思っていたので、そこを再度確認できたのは良かったが、やはり2度目を観て、むしろ2度目を観たからこそ、映画(映像作品)としてはちょっとしんどい。初回のときも思ったが、三次元的な戦闘シーンが長々と続く(2度ある)が、そこでなにが起こっているのかが視覚的に理解できない。ただでさえごちゃごちゃしたデザインのメカが動き、それをキャメラがグルグルと追いかけていく2度目はよりしんどい。
端的にいって、わからない。たとえるならば、サッカーの試合ですごいプレーが起き続けているらしいが、リプレイもスローもないから観客には全然伝わっていない、みたいな。もどかしい。大いなるマニエリスムということなのかもしれないが、そのマニエラが極大化している部分よりも、マリの乳揺れとかのほうがわかってしまう(キモい)。わかる絵を求めてしまう、という態度が批判されるべき、とも思うのだが。気持ちよく見れるアニメーション部分っていうのが長尺の作品のなかにもう少しあったら良いのだが、変形するパリのシーンぐらいしか思いつかなかった。
Twitterで制作側から出されている情報をいろいろ読んでいると、手持ち撮影風のブレを再現するために、モニターに映し出してるアニメーションをiPhoneで再度撮影して、その動画をもとに再度作り直す、みたいなことをやっている、とあり、NHKのドキュメンタリーで紹介されている以上の極めて手の混んだ技法があったことを知る。アスカがシンジに無理やりレーションを食べさせるところは「あ、これ実写っぽいキャメラの動きだなあ」と思った。実写っぽい動きを再現していくというその志向には、かなりの倒錯も感じる。

帰宅して仕事。気づいたら気絶していた。

夕方、糖質ゼロビール。夕食とともに泡盛

ストレッチ。風呂。

今日はインプットの日、と思うことにして、小説を書くのはやめる。

細田守未来のミライ

細田守の長編は『サマーウォーズ』以来、ずっと劇場で観ていたのだがこれは公開当時に大炎上プロジェクトを抱えてたのでそれどころでなかった。現場の最寄り駅にポスターが貼ってあったのを思い出す。桜木町あたりを遠景に映すドローン撮影(っぽい)冒頭のショット、これも実写の再現を志向する。主人公(くんちゃん)は4歳の男子で、Hとも近いし、行動も似ている、が、上白石萌歌の声がちょっと4歳の男の子には無理な感じでキツい(だんだん慣れてくるが、嫌な低音が持続音のように鳴りつづけているみたいだ)。
お父さんは建築家で、おしゃれなコンクリ打ちっぱなしと無垢材主体の戸建てに住んでて、ボルボの240エステートが庭に停まってて、ミーレの家電を使い、声が星野源星野源は、今風(を気取る)お父さんの嫌な部分を全部引き受けている)、スタイリストは伊賀大介、子育てグッズもダッドウェイで売ってるオシャレなやつ。この隙のなさがマガジンハウスのライフスタイル雑誌みたいでキツい。川村元気が絡んでる映画は積極的に避けていくべき直観を得る。
しかし、育児や家庭の様子はものすごいリアリティ。くんちゃんの一挙手一投足は(繰り返しになるけども)本当にHを観ているようで、自分のチャレンジが上手くいかなくて泣いてしまう、その子供の気持ちに感染する感じがこのアニメーションのなかでも起こる。その一瞬は端的に良いと思ったが、最後、SF的な介入によりくんちゃんが急に物分りが良くなる、その予定調和は支持できない。「そこで親の言うことなんか聞いちゃいけない!! 君は、黄色いズボンを履くべきだろ!!」と強く思った。作品全体としてみると宮崎駿高畑勲じゃないジブリ映画ぐらいの水準。地上波で放送されるにはちょうど良いのかもしれない。

2021年6月15日、あるいは枝豆

起床

6時前。起きたら左膝がかなり痛む。筋トレ、背中、腹筋。

新聞を読んでたら秋田・鳥取・島根のコロナ感染者が全国比べてすごく少ないことを知る。島根なんか死者数がいまだにゼロだった。ある程度人口密度に比例してそうだが、居住可能な土地に対する人口密度、みたいなインデックスはあるのだろうか? そういものに相関しそう。あと経済規模、人の移動量とかと相関するんだろうなあ。気になってじっくりと数字を眺めてみる。

 
 
 
 
 
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5km。ランニング後の体重を測ってみたら63.4kg、体脂肪率は12.4%。ちょうど去年の今頃が63kg、体脂肪率12%という数字が記録されている。全然筋肉増えてないんじゃないか、という気がする。無駄な一年を過ごしてしまっているのか……。わからない。数字には現れていないが体は大きくなっている感じはある。筋肉の質が変わってきている可能性もある。わからない。「最短で○kg増量をする」とかいろいろ効率がいいメソッドはあるが、別に最短でやる必要もないな、と思うと続けられる気がする。体脂肪率8%ぐらいまで落としてみる。

今度のボーナスでオーディオラックをセミオーダーしようと思っている。インスタで広告にでてきたもの。昨晩メールで問い合わせをしたら、電話で追加ヒアリングがあった。材を変えると4万近く値段が下がるとわかったが、妥協せずにウォルナットで作ることにした。

オーディオラック -ウォルナット-pythagora-shop.com

夕方、帰ってきたHとベランダでビール。

f:id:Geheimagent:20210615180602j:image

枝豆も出していただく。

夕食とともに泡盛

ストレッチ。そして風呂。

小説、2時間ほどで2000字書く。目論見通りに進められている感じがする。42000字ぐらい。

2021年6月14日、あるいはダルい

起床

6時。筋トレ、胸、上腕二頭筋、腹筋。

朝、幼稚園へ。

天気が悪いせいかダルい。ダルくてもできる事務みたいな仕事を精力的にこなす。


www.youtube.com

Original Loveのデビュー30周年「接吻」の再録。モダンR&Bのアレンジと(プジョーのタイアップか)映像が素晴らしい。

昼休みに買い物へ。

 
 
 
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5km。

夕方、Hを迎えに行き、帰りにコーヒー豆を買う。Hの同級生が少年サッカーチームのユニフォームを着ていた。「サッカーやる?」と聞くと「サッカーやる」と言う。
「でもさあ、Hは父ちゃんともサッカーしないじゃん。まずは父ちゃんと練習しない?」
「父ちゃんとは飽きた!」
その後もサッカーの話をしていたら急に「Hはスケボー選手になりたい」と言い出した。忙しい。糖質ゼロビールを飲みながらスケボーの動画をYouTubeで見た。

夕食とともに泡盛。Hは「仮面ライダーセイバー」の録画を見てから寝てしまった。

ストレッチ。風呂。

小説の続きを書く。土日に書く時間が持てないので、そのあいだに「こんなことに時間を費やしていったいどうなるのか」、「果たして面白いのかこれは」という気持ちになっていたが、めげずに続きを繋げた。2000字ちょっと書く。

「メロ夜」。

「人間の欲望は、〈他者〉の欲望である」。この有名なラカンの言葉をめぐって、読書ノートや『エクリ』の邦訳・英訳を眺めたりしていた。