sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

中国出張日記

1日目
虹橋空港行きの飛行機に乗る。羽田からだと移動が楽で良いが機内は混雑。機内食が日本食で美味(恵比寿の日本食の店、賛否両論が監修とのこと)。デザートにハーゲンダッツのアイスクリームが添えられており、座席に並んだビジネスマンが揃ってバニラアイスをスプーンですくう様子はいささか滑稽と思った。
虹橋空港から地下鉄に乗り、新幹線で杭州まで移動。それまでずっとこの国の街の規模などに圧倒されまくり、この国と戦っても負けるに決まってる、と思う。ヨーロッパを旅行するよりも、同じような顔の人がまったくわからない言語で話している方がアウェー感があって、中国はつらい。
ビジネス的な用事を終え、素晴らしい料理店で会談。伝統的な杭州料理のお店だった。その後、マッサージの接待を受ける(エロいマッサージではない。マッサージをしてくれる女の子はみんな可愛い)。マッサージをしてくれた女の子に「眉毛の形が気になる」と言われた(アテンドしてくれた中国の方が通訳。マッサージの女の子たちはみんな英語が話せない)。
マッサージ店ではちょうど南京大虐殺のドキュメンタリーが流れており、みんな気を使って「チャンネルを変えましょう」と言ってくれる。「いや、進歩的な日本人はこういう歴史を学ぶ必要があるのだ。チャンネルを変える必要はない」と応えたが、相手のほうから「いや、そういうのはどうでも良いんです」と言う。複雑だ。
料理店でのビジネス会談中には、現地の歴女的女子(かわいい)が中国の歴史について教えてくれる。その際、ずっと聞きたかった「中国では莫言は読まれているのか?」と言う質問をした。
莫言には、中国政府からあまり褒められる内容の作品を書いているわけではないため、これまで国内ではほとんど知られていなかったがノーベル文学賞を受賞して以降は、政府も評価しないわけにはいかなくなったらしく、国内ではむしろノーベル文学賞受賞以降に売り出されている、と言う。外からの評価によって、内での評価が進むということは日本でもよくあることだけれど、むしろ日本での方が読まれている可能性があることには驚きを隠せなかった。
なお、マッサージ店では、韓流のグループのヴォーカルの何某に似ていると褒められもする。
2日目

結構飲んだ気がするのだが、スッキリとした目覚め。ホテルで朝ごはんを食べて、杭州から新幹線で再び上海に戻る。朝ごはんには日本食が用意されていて、かつおでんがあったことに驚いた。朝からおでんは食べないと誰か教えたほうがいいと思った。虹橋駅から市内中心部まではひどい渋滞で、ホテルについて荷物を預けたところでお昼。飲茶をしこたま食べる。

ささっと仕事を済まし、市内を散策する。現時点で世界最高の展望台から上海の街並みを眺めたりした。晩餐は人気の北京ダックのお店で、とろけるような北京ダックなどをいただいた。2次会のカラオケ(上海で日本式のカラオケは、かわいい女の子を選んで隣についてもらってお酒を飲む怪しいシステムとなっていた。カラオケとキャバクラが合体している)でスパークリングワイン、ウイスキーの水割りのイッキ飲み攻勢をかけられ、記憶無くなる。

後から聞くと、かなりダウナーな状態になっていたが、ホテルの部屋までは自力で行っていたらしい。カラオケの女の子から髪型を褒められた(パーマかけてる男は中国にはいないらしい)。

3日目

ひどい二日酔いで死にそうになりながら起床。朝ごはんも食べられず仕事へ行く。途中でオレンジジュースを買って飲んだが、ミニッツ・メイドの100%のやつなのにだいぶ日本のと比べると薄いので驚いた。100%でもなっちゃんぐらいの濃さである。その代わりなのかツブツブがたくさん入っている。午前中で仕事を終えて、帰国する。