sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年1月30日、あるいは新型ノート

 『現代思想』を読みすすめる。森功次 「美的なものはなぜ美的に良いのか: 美的価値をめぐる快楽主義とその敵」が面白かった。

たとえば、あなたがBTSの曲を買おうとしているときに、ポピュラー音楽に詳しい先輩が「そんな大衆向けの下らん音楽を聴いてないで細野晴臣を聴きなさい」と言ってきたらどうだろうか。

 こんな身近な(?)例を使いながら美学のなかで最近盛り上がっている話を紹介している。論考の話とは関係なく細野晴臣だが近年の活動活発化とアナログ再発(US盤も出た。それは在米の知人に頼んで友人の分も含めて買ってきてもらった)、書籍の刊行、さらには星野源やネバヤンらのフォロワーなどの影響のせいか評価の高まりが著しい。これまで評価されていなかった時期はそれこそYMO以降はないと言って良いが、現在における評価の高さはもはや神棚に祭り上げられんとするような具合である。しかし、ここでこの傾向に一石を投じたいものだ。加藤和彦の方向から。

パパ・ヘミングウェイ

パパ・ヘミングウェイ

  • アーティスト:加藤和彦
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD
 

あ、これもベース細野さんか……。 

あゝ、我が良き友よ

あゝ、我が良き友よ

 

 細野晴臣加藤和彦の交錯といえば、レアグルーヴ方面からあまりにも有名になってしまった「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を収録したこのアルバム、1曲目が細野さん、3曲目がトノヴァン作の「サンフランシスコ」(これも編曲はTower of Power)。一聴して「どう考えてもこれは加藤和彦!!!」とわかるメロディラインは、日本のポップ・ミュージック史においても屈指の作家性の強さだろう。

1時過ぎに寝る。

起床

7時半ごろ。ウィークエンドサンシャイン。今日はフィル・スペクター特集。朝食後、Hの上履き洗い、掃除。

その後、車検でディーラーへ。

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新型のノートを見る。インテリアが高級感/未来感があって良いなぁ。自分が乗ってるモデルで同じオプションをつけた場合よりも20万ぐらい価格があがってるがそれでもこれはお買い得な気もする。試乗もしたがキックスのときよりもさらにe-Powerの完成度が上がっていて静粛性がバツグンだ(自分の乗っているノートでは低速時のエンジン回転音が気になっていたのだが、それもほとんどない。低速時にエンジンが回らないし、路面の状態や走行状況を判別してエンジンの回転をコントロールしているらしい)。走り出しの加速もより滑らかになっているし、安全装備も高級外車のようなレベル。絶対損しない車ではないか。
これから少し大きくなったモデルも出るらしくそれはさらにプレミアム感があるというので見るのが楽しみだ。一方でセダンタイプのe-Powerは遠のいた感じがあり、それは少しさびしい。ハッチバックでここまで静かな車だったらわざわざセダンにする必要もないのかもしれないが(しかし、いまの日産に売れないという見通しが立っているセダンという車種をだす余裕もないのだろう)。

帰宅してランチにマクドナルド。珍しくチキンタッタにしてみた(瀬戸内レモンタルタル)。

帰って1時間ほど昼寝。おやつ後、自転車で出かける。仕事しなきゃいけなかったが、後回し。

素敵なものを見つけたのでネットで注文した。

 
 
 
 
 
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公園で懸垂したあと、クラフトビールを飲んで帰る。

ゴスペラーズ村上てつやのラジオを聴きながら夕食、日本酒。ストレッチ。風呂。タオルギャザー、交互浴。

風呂上がりから仕事。22時頃に終える。気晴らしにヱビス。そしてアマプラで映画を観はじめる(プラス松竹に加入してしまった)。

大島渚 『日本春歌考』

日本春歌考

日本春歌考

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 『戦メリ』以外ではじめて大島渚。1967年。メシアンみたいな旋律が聴こえると思ったら音楽は林光か。伊丹十三が教師役ででてくるのだが、こんなカッコ良い教師がいるわけないだろう、と思ってしまう。高校生が教師と酒を飲む、というシーンも、そんな時代があったのか、と驚愕だ(しかも、ここで伊丹十三宮本信子が共演してんのか! そして宮本信子の演技の芯の部分が変わってない!)。ダルかったし、荒木一郎の顔が苦手すぎてツラい。