sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

『ENGINEERS IN VOYAGE: 事業をエンジニアリングする技術者たち』

 

インターネット・サービスを開発するVOYAGE GROUPのエンジニアたちへのインタビュー集。自分が読むにはかなりエンジニア向けすぎる部分があるし、自分のビジネス領域はこの本の言葉で言うならば「エンタープライズ」のエリアになるから容易に真似できるモノではない、にも関わらず、かなり面白く読んだ。技術者たちがビジネスのプレイヤーとうまく調整しながら技術的負債を解消していく様子は、ひょっとするとどこかで真似できるものがあるかもしれない、と思いつつ、技術的負債の返し方がビッグリライトのやり方しか選択肢として取りえない、と業界的に思い込まれているなかで働いていると、少しずつ返していくリスクの小さいやり方が選択可能であること自体がとてもうらやましい。