sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2023年10月30日、あるいはニューウェーヴ/パンク育ち

4時過ぎに起きる。NBCのニュースを観ていて、日本の世界における傍観者的な態度って(いいよね)と思う。その一方で極東の緊張もずっと高まっているわけで、この緊張感で頭がおかしくなってしまう人もいるのだろう。

朝、夏のパンツなどを仕舞う前に洗濯する。

ふだんのオンライン会議でiPhoneをカメラに使っているのでディスプレイのうえに設置するアイテムを探していたのだが、ようやく良さげなものに巡り合ったので注文する。

InstagramBUCK-TICKのアイテムを投稿したせいか(BUCK-TICKでここ数日検索もいろいろとかけていた)Instagramのレコメンデーションが櫻井敦司だからけになっている。加工がキツい胸の大きい女性、韓国か中国の女性のエクササイズ、櫻井敦司、日本のよくわからないアイドル、胸の大きい女性、お笑い、櫻井敦司、胸の大きい女性、胸の大きい女性……ぐらいの頻度。そのレコメンデーションに従うことで、都内でBUCK-TICKにちなんだ店名のバーを経営しているらしい女性のアカウントにたどり着いた。19日のライヴが途中で中止になって以降の乱れ方が痛々しい。

仕事。縁が切れたと思っていたものが、亡霊のように舞い戻ってくる。

昼にジム、背中、トレッドミル

帰宅して仕事の続き。ふと「あれ、藤原ヒロシBUCK-TICKと同い年ぐらいか?」と思って調べる(そういえばプリンスが亡くなったのは櫻井敦司とおなじ57歳だった)。59歳。活動内容はほとんど重ならないが、活動期間はめちゃくちゃ重なっている。ニューウェーヴ/パンク育ちの人たち。原宿の表と裏、的なものか。これにもうひとり電気グルーヴ石野卓球)というニューウェーヴ/パンク育ちを加えると90年代以降のファッションと音楽の風景になにがあったのかが面白く見えそうな気がする。まったくリアルタイムではないので自分には検証しようがないのだが。ストリート・ファッション(ヒップ・ホップ)/V系(と言って良いのかわからないが、メジャーのなかの異質なもの、という感じである)/ナゴムサブカル。それぞれを越境するような人が果たして存在したのだろうか。音楽的に全部聴いている、っていう人は珍しくないが……(自分の友達には)。

隙間時間にクローゼットの整理。パリで買った柄シャツも意を決して捨てる(着てないあいだに変な汚れがついていた……)。さらにネクタイも何本か捨てる。

買ってあった『異空』のアナログも聴く。HomePodで聴いていて音が良いな、と思っていたが、アナログで聴いてあらためてクオリティに驚く。あまりにも良すぎて外周部分と内周部分での音圧の違いがわかりすぎるぐらいだ。B面1曲目の「愛のハレム」では、櫻井敦司のヴォーカルに(今井寿の?)コーラスが(おそらく)ピッチをあげた形でモスキート音のように、影のように重ねられている、この効果の素晴らしさ。劇的である。本作は90年代以降から継続的に取り組まれているダンス・ビートがやや後退し、エレクトリックなもの全般がシアトリカルなロックのなかに完全に溶け込んだ傑作だが、ものすごくいろんなSEが入り込んでいることや上から下までの音域をフルに使った音響設計の素晴らしさを考えると、サラウンド環境を前提としたミックスも聴いてみたくなる。Dolby Atmos化希望、あるいは映画館のような環境で聴きたい。

f:id:Geheimagent:20231030182747j:image

朝注文したスマホホルダーが届いたので設置。ケースつけたままだとマグネットが弱くてくっつかない問題があるが良い感じ。ディスプレイ設置のライトとも共存可能。