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文化的消費活動の日記

細野晴臣 『アンビエント・ドライヴァー』

 

細野晴臣によるエッセイ集。90年代なかば、そして2000年代前半に雑誌で連載していた文章を収録している。これもいまが読みどきの本かもしれないな。このミュージシャンが醸し出している、浮世離れしている、というか、すごいマイペースで生きてそうな空気感・パブリック・イメージには、そういえば、ずっと憧れている。この本に収録された文章も、ああ、イメージどおりだな、と思った。「光る円盤を見た」みたいなことが平熱で書かれていることに度肝を抜かれるし、ときに「頑張っていておかしくなっている社会」に対して警鐘を鳴らしているのだが、俗世にいながら、違う時間を生きている。それで憧れがさらに募った。良い時間をすごせる本。

https://www.instagram.com/p/BeK4hWiB8g0/

#nowreading 細野晴臣 『アンビエント・ドライヴァー』疲れていると、勉強のための本や、物語でなく、ただ、文章を読みたい、という気持ちになる。そういう気分のときにちょうど良い。