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國分功一郎 『スピノザ 『エチカ』』(100分 de 名著テキスト)

 

スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)
 

坂本邦暢さんがスピノザの『エチカ』への入り口として強く勧めていたので読んでみた。たしかに、すごいわかりやすさ。大昔に『スピノザの世界』を読んで以来、わかっているような、いないような居心地が悪い状態でいたスピノザ理解がスッキリ整理されてしまった感じ(もちろん、本書を読むまでのあいだにいろんな蓄積があったわけではあるけれど)。

「この世界はぜんぶ神なんだよ」と説くスピノザ。その世界観において、じゃあ、我々人間の意思はどうなるのか、全部神なら今ここにいる俺 is 何みたいな話になってくる。この議論については『中動態の世界』とも重複しているのだが、より噛み砕かれて説明されている(個人的には根気がなくて読みきれなかった『中動態の世界』の議論の一部がようやく腹落ちした)。

スピノザの独特なテクニカルターム・哲学概念(様態とかコナトゥスとか神即自然とか)が異常にわかりやすく説かれており「こんなにわかってしまって良いのだろうか!?」とよくわからない不安にさえ駆られてしまう。Kindleだと500円もしないで読めてしまうんですが、こんなにためになる(?)のに。こんなに安くて良いんでしょうか? テレビ番組のほうは見ていないのだが、たぶん、大丈夫です。テキストだけで完結している、ハズ。

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