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文化的消費活動の日記

2021年12月21日、あるいは検査キット

Hがグーグー寝ているベッドに忍び入るときのあたたかさはひとつの幸せだな、と感じる。そのうち一人で寝るようになるから今だけのものだけれど。

6時に起きる。筋トレ、胸、上腕二頭筋。腕がパンパン。プッシュアップもずいぶん長く続けているが、10回3セットが楽になったことがない。

幼稚園へ。

帰宅してコーヒーを淹れる。ひさびさにハリオの円錐型のやつを使ってみたが、めんどくせえな、と思った。メリタが結局一番楽で安定する。ひとつの定位置を決めるような道具。

Nightly News(12月19日分)。毎日コロナ感染拡大についてやっている(18日のニュースでも過去の感染拡大時のデジャ・ヴュだと言っていた)。家庭用の検査キットも不足しているそう。その一方でホリデー・シーズンで移動ラッシュも起きている(1億人の旅行者が見込まれている、という)。日本も年明けに感染爆発が起きそう。

ニュースを見て帰省の時に使おう、と思い、検査キットを注文しておく。

7km走る。自然とビルドアップ走のようなペースになっていた。平均ペースは5'41''/km。悪くない。

体脂肪率もまた減少傾向にある。

幼稚園へ。

帰ってHにウルトラマントリガーのソフビをあげた。今日で4歳5ヶ月。

オレンジワイン。

風呂。ストレッチ。

坂本龍一の新譜を聴く。2020年のオンライン配信ライヴ音源とのこと。ピアノ・ソロ。ピアノの技術的な部分では、いろいろ思うところはあるが(というか、あえてこういう素朴な平板な演奏にしているのかもしれない)、ところどころでハッと聴かせる芸がある。退屈のなかに美しい波紋が広がるような瞬間。

こないだからちびちび読んでいたものを読み終えてしまおうと取り掛かる。冒頭が若書きのややこしい文章でダルいのだが、56年ぐらいの論考からかなり面白い。「現代建築の創造と日本建築の伝統」なんかは日本的モダニストたる丹下の態度表明って感じ。日本的な表象を安易に建築の表面に貼り付けた日本的建築が振り返るべき文章だと思う(一方で代々木第一体育館の屋根なんかは日本的意匠そのものなのだが)。現存しない丹下の自邸(1953年)の写真を見ると、この論考に書かれてあることがかなり表現されている。近代における日本的建築の見本のようだし、池辺陽(丹下がその住宅設計を高く評価していたらしい)っぽさもある気がする。

日記を書きながら、丹下健三のWikipediaを読んでたら出身大学の図書館が丹下の作品だったことを知って驚く(いまは新しい図書館ができているらしいが、自分がもっとも足繁く通った建物はこの図書館だ)。